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2006年4月28日 (金)

歌口

5a4 HMV194型蓄音機の心臓部「サウンドボックス」は5Aと云ふ形式のものが附いてゐます。これが、また抜群に良い音がします。工業製品ではありますが、殆ど手作業で作られた時代ですから、個體差も結構あり、同じ型番でも鳴り方が違ひます。お陰様で私の愛器は分野を選ばず、伸び伸び再生してくれるので助かります。英國グラモフォン社の素晴らしいことは、同社のサウンドボックスなら型番が違つても取り替えて掛けられることです。それは、蓄音機とレコード棚も同じことで、どの形式の蓄音機でも、どの形式のレコード棚でも同じ鍵が附いてゐるので、主人鍵(マスターキー)のやうに1本で開けられのは實に便利です。これこそ、西洋合理的精神の賜物ですね。

Sdbox3 左から雲母板の4番、HMV194用の5A、そしてポータブル用の5Bです。5Aは193や201用の銀メッキもあり、逆に5Bにも金メッキのものも有ります。194に4番や5Bを装着することはありませんが、ポータブルの102に5Aを附けて聽くことはあります。5Bですと流行歌のやうな中音域が強調されてしまふのですが、5Aを装着したポータブルでもフル・オーケストラがガンガン鳴り響いて吃驚します。然も、音域の偏りがなく、滑らかでいい音になりますね。

5a_1 5Aの裏側です。筒に装着する方ですので、普通は見られない部分に5Aの文字が刻まれてゐます。サウンドボックス本體は鋳物ですから、結構な重さがあります。殘念なことに、こちらの表面にヒビが入つてゐますが、これは私の手に入る時からあつたものです。只の共鳴板を貼つただけのものの筈ですが、此処から素晴らしい音が發生すると思ふと不思議ですね。 

 

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