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2006年5月22日 (月)

ペドロサ

 自動二輪(バイク)競爭(レース)世界最高峰MotoGPが開幕してから、王者ロッシがマシントラブルにより奮はず、若手の臺頭を許してゐる爲、全くもつて豫想だにできなかつた面白い展開になつて來ました。5月14日の中國Grand Prix、上海周回軌道(サーキット)に於いて、若干20歳の西班牙人、ダニー・ペドロサが終始安定した走りで、ポール・トゥ・ウィンを飾りました。豫戰1位、決勝1位と云ふ素晴らしい結果を殘し、1996(平成8)年に日本GP、鈴鹿周回軌道で優勝した、阿部典史と同じタイ記録(20歳と227日)になりました。史上最年少は、82(昭和57)年に白耳義GP、スパ周回軌道でフレディー・スペンサーが記録した20歳と196日で、これはまだ破られてゐません。

 160糎(センチ)に滿たない小柄な體格では、MotoGP級は無理ではないかと陰口も叩かれましたが、開幕してみれば毎回優勝爭ひに食ひ込み、見事な競爭を披露してくれてゐます。實はロッシの後を追ふやうに、前々から彼の評判はよかつたのです。史上最年少記録を次々と塗り替へてゐるからに他ありません。

 12歳で小型自動二輪(ポケット・バイク)西班牙選手権大會を征し、一時は經濟的理由から自轉車に轉向もしたのですが、名監督アルベルト・プーチに發掘され、西班牙選手権第4位を収めた後、15歳で世界選手権に挑戰。2003(平成15)年の125cc級年間世界一に輝きますが、豪州選手権大會初日に兩足首を骨折する不運に見舞はれます。でも、そこからが違ふのです。リハビリを乘り越えて、250cc級の世界王者になり、續いて2005(平成17)年度も連續して世界王者になる快擧をやつてのけました。加藤大治郎の年間11勝には及ばないものの、勝率46.8%と2番目の好成績を殘して、本年度からMotoGP級に格上げしました。

 自分が20歳の頃は毎日喇叭の練習に明け暮れてゐましたが、既に20歳で世界一に輝く人が居ると思ふと吃驚です。昨日の佛蘭西GPでは、豫選1位で好スタートを切つたのですが、途中ロッシの後を追ふ展開となり、ロッシが故障により棄権すると、序盤に無理をしたのか、タイヤの減りが早く、鋭い走りが出來ず、追ひ上げてメランドリとカピロッシに抜かれ、最終的に3位に甘んじました。雨にも弱いとは云へ、これからが、ますます樂しみな選手です。

Pedorosa

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