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2006年5月29日 (月)

戰中のフルヴェン

Furt42 5月20日(土)にフルトヴェングラー・センターとの共催で「特別演奏會」を開きました。題して、『戰中のフルトヴェングラー』。
 巨匠のスタジオ正規録音は戰前に38曲、SP盤として發賣されましたが、特に1937(昭和12)年から1942(昭和18)年の間の9曲を選んで掛けました。この演奏會の模様は録音、録畫しましたので記録DVDとして後程頒布するつもりです。

 フルトヴェングラーのSP盤はレーベル違ひの重複はありますが、全部で130曲位は手元にあります。バラバラにして仕舞つてある爲、詳しくはわかりませんが横に並べると延べ1米位はあると思ひます。レコードは文化遺産であり、後世に是非傳へねばならないもと思つてをります。ですから、その途中一時期だけ、私の手元にあるものだと理解してゐます。だからこそ大事に扱ひたいのです。さうすると、貴重盤故ひとりで聽くのも勿體なくて、大勢集めて何か演奏會でも開かないと單にレコード傷附けるだけで終はる氣がします。

 特に、今回はフルトヴェングラー自身の作曲による《交響的協奏曲》の第2樂章(Electrola DB4696/97S)、戰中のテレフンケン録音の3曲も含まれてをり、これらは私の蒐集盤の中でも5本の指に入る貴重盤ばかりです。今週はこれらの曲のことを書きませう。

 以前は神保町の中古レコード屋位しか、SP盤を手に入れる場所はありませんでした。ところが、10年位前からインターネットを利用した海外の競賣や、通信販賣が氣輕に利用できるやうになり、思ひも寄らぬレコードが手に入るやうになりました。然も、國内市價の半分位ですので、利用しない手はありません。只、金錢的な問題で躊躇つたりすると、もう10年位はお目に掛からないことも多く、何処までにするかが問題です。そして、好きな曲ですと、どうしても幾度となく掛けるので、どうしても保存用に1組、普段用に1組、そして豫備に1組欲しくなるのは蒐集家の性と云へませう。

 それに、SP盤は割れ易いのが玉に傷。回轉臺(ターンテーブル)に置く時に手を滑らせて、蓄音機の縁に落としただけで、もうヒビが入ります。折角、苦勞して手に入れても、一度でおじゃんになることも珍しくありません。どうして、こんな手間も金も掛かるものを趣味にしてしまつたのだらうとその一瞬は思ふのですが、これも運命と諦めざるを得ません。

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