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2006年9月25日 (月)

お藏入り

 昨日の日本GP決勝戰、250cc級では青山博一が昨年に續いて二連覇を成し遂げ、表彰臺で君が代を歌ひ始めた途端に、男泣き。昨年ホンダ社から彈き出されて、墺地利のKTM社から出走し、萬感込み上げて來たのでせう。競走も逆轉による素晴らしいものでしたが、笑顔から一轉泣き出してしまつた情景は強く心を打ちました。

 さて、美味しいモノは直ぐに食べずに取つて置きたいものです。それが年代もののワインなら尚更のこと。獨逸ワインの級別は判り辛いと他の歐州聯合の國々から評判が惡く、近年新しく辛口の範疇(カテゴリー)の「CLASSIC」と最高級品質の「SELECTION」が加はり、ますます解り辛くなつた氣がします。

 葡萄栽培北限の地に於いては、同じ畑から収穫時期をずらして、完熟具合により甘味の差を附けてワインを造る爲、同じ畑名の等級違ひが色々出來る譯です。それが、佛蘭西や伊太利ですと、この畑となれば、このワインと1種しかないので、よく判らんと切り捨てられるのですね。然も、等級が上がると甘味も増すので、料理に合ふと云ふよりは記念日にほんの少し硝子器で頂く、天然極甘口ワインになつてしまひます。

 「クラシック」は普段の食事に合ふ辛口ワイン、「セレクツィオーン」は収穫量も減らしてよい葡萄果のみ手摘みにした最高級辛口ワインと云ふ意味です。孰れにしても嚴しい審査を經たものです。ですが、從來からある「トロッケン(辛口)」表示を入れたものでも、十分對應できたと思ひますが、その邊りは大口輸出を狙ひ。一目で見て他の國ワインと差別化できるやうにした模様です。以前は遅摘みの「シュペートレーゼ・トロッケン」だとか房選りの「アウスレーゼ・トロッケン」だとかであれば、アルコール度數もありコクもある、辛口ワインだ判りました。「セレクツィオーン」ではその違ひが判らないのが難點でせうか。

Kpllenb 通常の卓子葡萄酒(ターフェルヴァイン)、地酒(ラントヴァイン)の上に上級ワイン(QbA)があり、その上になると肩書きが附く更なる上級と云ふことになります。普段の食事で、或ひはレストランでもこの程度のワインで十分美味しく頂けます。最初の肩書きとしては成熟した葡萄果から造られたバランスのよいものに[Kabinett]の稱號が與へられます。諸説ありますが、キャビネットに取つて置いた特別なワインと云ふ意味で「カビネット」と附いたと思はれます。日本なら土藏に仕舞つてをいた特別なものと云ふ感じでせうか。慣用句で「お藏入り」とは、豫定してゐた芝居や映畫の上演・上映を或る事情の爲に中止すること。轉じて、計畫が實行に移されなくなることを指します(『大辭泉』調べ)。今週はお藏入りに就いて語りませう。

ドイツワイン基金

トロイチのワイン
 

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