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2006年9月11日 (月)

ヴァイスビア

 バイロイトでの樂しみは何も音樂祭だけに限りません。かなり規模の大きな麦酒醸造所が在るからです。大抵の飲食店の軒先看板や黒板には、この「マイセル・ヴァイセ」の表示があります。町外れにどでかい煉瓦造りの舊工場が今は「麦酒博物館」となつてゐます。何でもギネスブックに載つてゐる世界最大の麦酒博物館なのだとか。團體客以外は1日1回のツアーに入らねば、中の見學ができません。

Maisel1Maisel2 最近まで使用してゐた器材を撤去せず、そのまま博物館にしてゐるのはあっぱれと言ふ他なく、1時間、廣々とした構内をてくてく歩き、階段を上り下りしなくてはなりません。最初に出迎へてくれる蒸氣機關の巨大な齒車は如何にも頼もしげで、20世紀初頭の意氣込みが聞こえて來るやうです。それがディーゼルとなり、穀物倉庫から建物の一番上に揚げられた大麦や小麦(ヴァイスビアの原料)は屋根下の強大なプールに入れられ、そこで發芽させられて、これを炒つて水分を飛ばすと原料の麦芽となります。その際に焦がせば色の濃い麦酒となり、焦がさなければ黄金色となる譯ですね。そして、それを水に戻して煮て甘い汁だけを取り出して、酵母を加へて醗酵させ、ホップを加へれば麦酒の誕生です。まだ、沈澱、濾過、熟成、瓶詰め等作業はあります。

Maisel3Maisel4
 フランケンやバイエルン地方でもヴァイスビア造りが盛んです。原料に大麦だけでなく小麦を使ふことで、色白のやや白濁した、酸味の強い味はひに仕上がります。これは瓶でしか賣られてゐませんので、樽出し生はありません。然も、通常サイズがこの500ミリリットル!一回の食事に程良い位でせうか。癖のある味はひですが、飲み飽きせず、晝・夜と頂きました。

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