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2006年10月25日 (水)

トリノのカフェ

 トリノの街を彩るものにカフェが擧げられます。佛蘭西や墺地利との関はりを持つトリノのカフェは、その多くが19世紀に誕生してゐます。國家統一運動のカヴール伯爵の愛したカフェも數々殘つてゐます。

Dh000037 その中でもコンソラータ廣場(Piazza della Consolata)に面した14世紀の鐘樓の足下に在る1763(寶暦13)年創業の小さなカフェ「アル・ビチェリン(Al Bicerin)」は特に有名です。秋冬のトリノ名物「アル・ビチェリン」の發祥の地として知られてゐるからです。珈琲、ホット・チョコレート、牛乳またはホイップ・クリームを溶かした飲物です。店により微妙に違ひはありますが、畫像は「カフェ・トリノ(Caffè Torino)」のものです。一番下にホット・チョコレート、その上に珈琲、そして泡立てた牛乳が三層となり、一番下が甘いので混ぜずに飲む時はガバッと口に入れないと後で困ります。以前は砂糖壺にグラニュー糖が入つてをりましたが、テロを警戒してか、毒物混入を防ぐ爲か、今では全て袋入り砂糖になつたさうです。
 この「カフェ・トリノ」はサン・カルロ廣場(Piazza San Carlo)に面した柱廊奧に在り、歩道に埋め込まれた真鍮の牛を靴の底で擦ると幸運が訪れると云はれてゐます。踏み繪のやうにして歩いてみませう。
 日本にも入つて來てゐる私のお氣に入り「ラヴァッツァ(Lavazza)」は、サン・トマーゾ・ディエチ(San Tommaso 10)で、1890年代に珈琲豆の焙煎を始めたとのことです。
 
 カフェで一番安いのは立ち飲みです。この場合、レジで先に會計を濟ませてから、バー内に居る店員バリスタ(barista)にレシートを渡して飲みたいものを傳へます。店内、外のテラスも實は値段が違ひます。ゆっくり話すなら店奧で、テラスは往來の景色を眺められるだけでなく、代金を踏み倒される危險があるからか、バーから遠いからか一番高いやうです。テラスでは品物が來た時にすぐ支拂ふと、會計が樂です。さうでないと、さあ立ち去らうと思つて會計をお願ひしても、「すぐに(subito)!」と言はれた切り、なかなか係の人が來ず10分は待たされます。日本人なら奧の人がイライラさせられるでせう。「そんなに急ぐのなら立ち飲むにしろ!」と言はれるかも知れません。我々とは感覺が違ひますから、注意が必要です。カフェは優雅な一時を過ごすおつもりで…

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