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2006年11月21日 (火)

グランド・ホテル

Dh000224 ミラノでどうしても行きたかった場所は「グランド・ホテル・エ・ド・ミラン(Grand Hotel et de Milan)」です。スカラ座から程近く、高級店が並ぶ有名なモンテ・ナポレオーネ通りの始まる所の向かひ側に建つ古典的(クラシック)ホテルで、演出も手掛けたルキノ・ヴィスコンティや歌姫マリア・カラスの定宿であつたばかりか、作曲家ジョゼッペ・ヴェルディ終焉の地であり、エンリコ・カルーソーの録音も行はれた所です。是が非でも行きたくて、前回は中のカフェでお茶でもと思ひましたが、丁度ロールス・ロイスで到着した着飾つたお客が這入るところで、氣後れしてしまひました。

Dh000248 今回はランチの豫約を入れ、上着を着て、恥ずかしくない格好で行きます。荷物番の人が扉を開けてくれて、中へ這入ると外とは違ひ、磨り硝子の天窓もあり、鏡を多用して非常に明るく吃驚しました。廣間(ロビー)の椅子に腰掛けてみては、もしかして、此処にヴェルディが座つたかも知れないと思ふだけで昂奮します。バーの前には大きなでヴェルディの繪が、廊下にはカルーソーやカラスの繪が飾られ、さり氣なく縁のホテルであることを演出してゐます。地下階のトイレの歸へりには、わざわざ昇降機にも乘り、にんまり。ヴィスコンティの演出で、カラスが歌つたこともあるので、公演後此処で一緒に食事したのかも知れません。追體驗と云ふよりは想像ばかりが夢膨らむ場所でした。

 今晩の日本放送協會BS2では、20時より衛星映畫劇場でヴィスコンティの《夏の嵐》1954年(119分)が放映されます。

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