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2006年11月17日 (金)

ミラノ

 ミラノでも御馳走は續きます。「イル・リーベルティ(il Liberty)」はワインと料理の評判がよい、こぢんまりとしたリストランテです。英語の「Liberty」は「自由」を意味しますが、伊太利語の場合「アール・ヌーヴォー」を指す言葉のやうです。ホールの割に矢鱈とトイレが廣いのには笑っちゃひましたが、洗練された味はひでした。

Dh000234 ミラノでは是非、サフランで黄色く色附けされた「ミラノ風のリゾット」が食べたいと思つてゐました。此処ではその古典的な料理に出會へました。

 Risotto alla milanese al salto con rognone trifolato
 こんがり焼いたミラノ風リゾット 炒めた腎臓添へ

リゾットは米を煮たものであつて通常は焼いたりしません。實は伊太利が貧しかった時代、前日に殘つたリゾットを翌日フライパンで焼いて食べてゐたさうです。我々が冷や飯を焼き飯(チャーハン)にして食べるのとちっとも變はりありません。添へ物も捨てるやうな内臓ですから、決してご馳走の部類には入らないものでした。併し、現在では立派な料理のひとつとして食卓に上ります。
 直徑30糎はあらうかと云ふ程の大きさで、一人前づつフライパンで焼いたやうです。ご飯3膳分位はありさうな量に、全部食べることは諦めました。パリッとした食感とモチッとした内側のリゾット、それに大蒜の効いたザクザクした齒應への腎臓の調和が素晴らしい一品でした。この後、もう一皿パスタが出て、肉料理、デザートと續き、滿腹感を越えても、つひフォークが伸びる卑しい自分に氣附くのでした。宴席が終はりホテルへ戻る頃には、既に日附けも替はり、ひんやりとした秋の夜は更けて行きました。

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