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2006年11月 6日 (月)

ヴェルモット

 ピエモンテ發祥のひとつに、ヴェルモット(vermouth)もあります。苦蓬(ニガヨモギ)等藥草や香辛料を白ワインに漬け込んで造るワインのことで、英語ではアロマタイズドワインとか、フレーバード・ワインと呼ばれてゐます。
 カルパノ(Carpano)社は1786(天明6)年にプント・エ・メスを發賣し、先驅けとなりました。ヴェルモットは獨逸語のヴェルムート(苦蓬)から名附けられ、通常15~40種の香草、藥草が配合されてゐます。色はカラメル色素により附ける爲、その量により赤にも白にもなります。

 また、ヴェルモットはカクテルの材料としても使はれ、辛口と甘口が有ります。伊太利ヴェルモットは主に甘口で、カクテル「マンハッタン」に使はれます。チンザノ(Cinzano)社やマルティーニ(Martini)社製のものが何処でも手に入ります。それに對して、佛蘭西産のヴェルモットは主に辛口で、カクテル「マティーニ」の原料となり、ノイリー・プラット(Noilly Prat)社製のものが多く使はれてゐます。

Dh000023 今回はアスティに工場を持ち、發泡酒(スプマンテ)も造るペルリーノ(Perlino)を訪ねました。工場内もスプマンテとヴェルモット部門に分かれてゐます。大量生産により安く供給する爲、スプマンテの原料となるモスカート種の果汁は、年に一度秋に収穫されて搾られたものを低温で仕舞つてをく巨大な貯藏施設があり、加壓タンクで發泡酒が造られます。そして、瓶詰め後箱詰めされたものが2階分位に積み上げられて、手際よく捌かれてゐました。また、各國向けの獨自混醸により完成したヴェルモットは、液體のままタンクローリー車で運び出され、その國で瓶詰めされます。手造りのワインばかり見てゐた我々には桁違ひに大きな設備に吃驚でした。

 此処では、自慢のスプマンテと、古文書の記述から再生した特別ヴェルモットを試飲しました。通常、食前に飲むことが多いスプマンテもアスティ・スプマンテは甘口故食後に合ひ、ヴェルモットも熟成させた濃厚な甘味が猪口冷糖(チョコレート)に合ふとのことで、ビターチョコと一緒に味はひました。畫像はその美味さを堪能することが先行して、つひ忘れました。

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