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2006年11月10日 (金)

シャケトラ

Dh000126_1 ジェノヴァから南東に地中海沿ひに下ったチンクエテッレの醸造所も見學して來ました。協同組合の施設でしたが、この邊りは皆零細農家で醸造設備がないのだとか。もともと崖の岩を崩し、段々畑にして他との接触すらなく1000年は過ごして來たなんて話しを聞くと、人の力の凄さ、時代を超える何かがあるのかと思ひます。戰後、道路ができるのも反對した位結束が強く、長男の他、男兄弟は勞力として歡迎されましたが、女の子だとがっかりしたんださうです。さう云ふ辛い土地での葡萄栽培も代替はりと共に減る一方なので、殘念がつてゐました。

 世界遺産に指定されて脚光を浴びてゐる「チンクエテッレ」とは5つの漁村と云ふ意味ださうですが、小さな港町ですが一部漁業関係者以外の農家は海を見る與裕はなかつたさうです。下を見たら落ちます。それ位凄い壁のやうな岩山肌です。チンクエテッレと云ふ名の地元品種の辛口の他、此処の「シャケトラ」が有名です。最初この言葉を聞いた時は日本語の「鮭虎」かと思ひましたが、陰干しして糖分の増した葡萄から造る天然甘口ワインです。

Dh000137_1 350ミリリットルの半瓶で35ユーロと安くありません。農民の血と汗の結晶だと思ふと、大事に飲まねばと思ひます。獨逸の極甘口貴腐ワイン、トロッケンベーレンアウスレーゼとは違ひ、アルコール度數もそこそこ有り、甘いと云つても干し葡萄の風味そのままで、飽くまで伊太利の青い空のやうな爽やかさがあります。

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