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2006年12月22日 (金)

熟成した味はひ

 ワインの年代ものは高い割によくわからないと言はれたことがあります。もともと酒質が濃く、酸味のしっかりとしたものは長生きして、長期熟成にも耐えられますが、ミュスカデやボジョレーのやうな輕いワインは熟成させずに、2~3年の早いうちに飲んでしまひます。例外的に現地へ行くと、良い年のものを醸造所に保管してゐることもあります。

 1998 Leroy Bourgogne Rouge
 ルロワ ブルゴーニュ・ルージュ
 7,350圓

 ピノ・ノワールの赤ワインが若い頃は熟成してゐない果實の香りがしますが、程良く寝かせたものですと、熟れた赤い果實やジャムのやうな香りになります。強かつた酸味も角が取れて、まろやかになつて、飲み易くなります。「ブルゴーニュの赤」と名乘るだけのワインは山程ありますが、そこは造り手の差が際立つて出て來ます。ルロワは古くから續く酒商(ネゴシアン)ですが、自社畑もあり、名物マダムのワイン造りに定評があります。讀賣新聞のWEB版にドメーヌ・ルロワの記事が出てゐます。
 その中に出て來る購入擔當者(バイヤー)が友人のご主人なので吃驚。然も、ご結婚前の結納式をすき焼今朝で擧げた際に、私が持ち込まれた「ロマネ・コンティ」を開けたのでした。それが最初で唯一の味見です。1本50萬圓以上の代物です。1980年ものであつたでせうか、10年位經てゐて、評判の割には感動するには至りませんでしたが、震える手で開けたことは忘れられません。味はひの記憶はなくとも、口にした事實だけは殘ります。ソムリエとして一度でも飲んだことがあると云ふのは他の評價をする際でも強いものですね。

丁度飲み頃を迎へたワインの素晴らしさを是非、ご自分の舌でお確かめ下さい。

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