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2006年12月12日 (火)

都内のSP盤購入先

 クラシック好きな分野は交響曲と歌劇が主で、あとは好みの演奏家の獨奏曲や協奏曲になるでせうか。以前はお客様からの要望も取り入れて、絃樂四重奏曲や室内樂曲にも手を出しましたが、元々餘り興味のない分野であつた爲、力も入らず、或る程度押さへただけで終はつてしまひました。
 都内のSP盤を扱ふ店も探せば結構あるものです。私共の《蓄音機の會》の散らしを置かせて頂いてゐるお店をご紹介しませう。

 古書センター9階の「冨士レコード」さんのSP盤は分野を問はず、クラシックから流行歌、ジャズ、タンゴ、シャンソンまで幅廣く有ります。恐らく都内随一の在庫を誇つてゐることでせう。最近は蓄音機コンサートも始められ、年に二回のセールも嬉しいお店です。

 神保町にはこの「冨士レコード」さんの他に「エテルナ」さんも在ります。駿臺下の三省堂裏、さくら通りのパチンコ屋の上なので、一寸判り辛いですが、時折演奏會も開く立派なお店です。LPを中心にSP盤は佛蘭西の業者から在庫を全て譲つて貰つただけのことはあり、相當量有りますね。但し、此処では型録を自分で捲り、氣に入つたものをお願ひして出して貰ふ形式なので、やや面倒でもあります。きっと、以前にだいぶ落として壊されたりしたのでせう。それに懲りて、かう云ふ形式にしたのだと思ひますが、何かお客が信用されてゐない感じがするだけでなく、自分でえっちら、おっちら一枚一枚探す喜びが削がれます。

 「CLASSICUS」さんは、春日通りからやや入つた所に在る小さなお店です。此処もLP盤を主に揃へてありますが、海外の貴重な藏書やSP盤も少ないとは云へ、絃樂楽四重奏曲や歌ものに提琴、セロ等の獨奏曲が澤山あります。ご主人ひとりで、マニアな先客がゐると話し辛いところではありますが、こぢんまりとしてなかなか趣味のよい店です。

 神保町界隈の名店とも云へる蓄音機屋の「梅屋」さんもたいへんお世話になつてゐます。珍しい蓄音機から卓上型、据え置き型、色々あり、真空管ラヂオ、モノラルスピーカーに光學機器にニッパー犬の蒐集品も多く取り扱つてゐます。SP盤の在庫は少ないのですが、既にこちらの探してゐる盤の表を渡してある爲、入ると直ぐに連絡をくれます。紐育へ歌劇を觀に行くツアーを組まれたりしてゐるので、ご主人と歌劇の話や文樂の話、或ひはワインや料理の話でつひ長居をしてしまひます。

 都内で一番多く蓄音機を置いてゐるのは、何と言つても銀座の「シェルマン」さんでせう。大小様々なHMVやヴィクター社の蓄音機や變はり種の蓄音機が各種有り、頼めば聞かせてくれるだけでなく、月一回ミニコンサートもやってゐます。然も、此処のレコードは綺麗に清掃され、新しい厚紙のケースに入れられて、分野毎に見易く展示販賣してゐます。蓄音機関連の小物も充實してをり、蓄音機針、書籍、レコードクリーナー等あらゆるモノが揃つてゐます。また時折、吃驚するやうな珍品を拝ませて頂いたり、ベルランから一番近いこともあり、重寶してゐます。ベルランに置いてあるHMV194は此処で購入したものです。

 昔、一度訪ねたことのある下北澤の「KENSINGTON」さんも蓄音機の扱ひがあり、幾つかSP盤も置いてありました。かうしてみると、専門店は結構ある方ぢゃないでせうか。伯林では専門店は「Grammophon Salon Schmacher」の一軒しか知りません。

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