« IH | トップページ | 携帯基地局 »

2007年1月24日 (水)

大丈夫かIH?

 「使って納得IH」のHPを覗くと、何だかんだと利點ばかり書かれてゐます。岡山大學大學院環境學研究科教授の津田敏秀さんの報告(『建築ジャーナル 2005-6 No.1088』50頁)によれば、7億圓を掛けて、文部科學省は獨立行政法人國立環境研究所に調査を依頼して、「生活環境中電磁界による小兒の健康リスク評價に關する研究」として、日本の全國疫學調査を實施しました。全國小兒白血病患者1,439例から最終的に解析對象としての症例312,對象者603で調査され、世界的に見ても第3番目の規模のかなりしっかりしたものでした。
 2003年6月の報告書の中で、「4mG以上の小兒急性リンパ性白血病が4.73倍、小兒腦腫瘍が10.6倍」と電磁波の影響に就いて發表されたものの、文部科學省は研究の欠點ばかり擧げて、「信用できない」からと研究の續行を中止させてゐます。動物實験では得られない生の症例があつたとしても、どうも役所はそれを認めないらしい。それでゐて「物的証拠」がないと取り締まれないと逃げ腰なのです。

 歐州聯合(EU)では「危險な可能性がある限り、安全性が確認されるまでは排除しよう」と云ふ姿勢が貫かれ、「環境基準は最も弱者である乳幼兒の立場で考へる」ことが常識です(同誌37頁)。一方日本では豫防減速よりも、經濟活動を優先させる爲「危險性が確立しない以上は、それまで安全」と考へてゐます。

 シックハウス症候群と呼ばれる、化學物質による体調不良が、實は電磁波が原因あることも多々發生してゐます。未だ、殆ど問題視もされてゐない電磁波ですが、世界各國の無線周波數被爆レベル(一般人用)を見ると、國毎の對應の違ひが數になつて出てゐます。

日本・加奈陀・亞米利加 600 μW/平方糎(センチ)
獨 逸            450 μW/平方糎
伊太利            19 μW/平方糎
中 國             6.6 μW/平方糎
露西亞            2 μW/平方糎
ザルツブルク(墺地利)  0.1 μW/平方糎
フォローゲン(豪州)    0.01 μW/平方糎

 昔に比べると、ブレーカーやコンセントが非常に増えてゐるのは實感できますが、螢光灯も電磁波が漏れてゐる爲、白熱球の方がよいのです。腦波とか微弱電流から成り立つてゐることを考へても、電磁波の影響がないとは云へません。電磁波に被爆すると、腦の中心部の松果體と云ふ器官が影響を受けて、そこで作られる「メラトニン」が減少されます。入眠剤としても賣られてゐる「メラトニン」が不足すれば、當然、電磁波過敏症の人は「不眠症」に惱まされ、自律神經失調から、動悸、目眩と續き、抑鬱状態になることが知られて來ました。

 電磁波對策を講じた日本の家では、何とかザルツブルクの基準を滿たしても、フォローゲンの指針値まで行かないさうです。因みに上の表で見る限り、日加米は經濟優先なのがはっきりしてゐますが、露西亞と中國が低いのは冷戰時代に散々實驗を繰り返し、その恐ろしさを認識してゐるからなのだとか。    

|

« IH | トップページ | 携帯基地局 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。