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2007年1月18日 (木)

プロコフィエフ

 ドラマ《のだめ》の中で、不穏な動きや心配事の情景で決まつて流れてゐたのが、プロコフィエフのバレヱ組曲《ロメオとジュリエット》より〈モンタギュー家とキャピュレット家〉でした。何処かからか忍び寄る、重々しい足取りで動く怪物のやうな旋律ですので、一度耳にすると忘れません。
 抜粋盤のCDを持つてをり、時折店で掛けてゐますが、何処かへ行つてしまひ、誰の演奏であつたかも定かではありません。常時400枚位は置いてあるのですが、前後2段故、後ろへ回るとなかなか見附かりません。その上、プラスチックの入れ物は落として割れるし、SP盤に比べると何と扱ひの雑なことでせう。然も、営業中は背景音樂ですので、會話の邪魔にならない程度、決して大きな音で掛けられないのが殘念です。
 それでも、初めて耳にした方が「今掛けてらっしゃるこの曲名は?」と聞かれたことが度々あります。セルゲイ・プロコフィエフ新古典主義音樂の範疇に入る、露西亞革命から逃れる途中、滿州から日本に立ち寄つてゐますね。プーチン大統領のやうな、金髪で髪が薄く、神経質さうな細面の顔が印象的です。一旦は亡命したのに、祖國蘇聯の呼び戻しに應じて歸國した珍しい類型(パターン)ですね。
 バレヱ初演前に、組曲として發表されてをり、この〈モンターギュー家とキャピュレット家〉は組曲第2番の第1曲として、1937(昭和12)年にレニングラード(現サンクト・ペテルブルク)で初演されてゐます。クラシック音樂の中では、意外と最近の曲なのですねえ。ショスタコーヴィチの交響曲第5番、俗稱《革命》と同じ年に初演されてゐることを考へると、當時の蘇聯はまだまだスターリン体制下で勢ひがあつたのでせう。こちらはムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルで初演され、SP盤に録音されてゐるので一度聽いてみたいものです。ひょっとすると〈モンターギュー家とキャピュレット家〉もSP盤があるかも知れません。


DVD

プロコフィエフ:ロメオとジュリエット 組曲-抜粋


販売元:ユニバーサルクラシック

発売日:2001/10/31

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