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2007年2月13日 (火)

戰中の在留邦人

 マサトさんのブログ《伯林中央驛》では、本の紹介もあり、片ッ端から讀み漁つてゐます。特に戰前の様子が描かれた本には惹かれます。伯林へは學者や音樂留學生が大勢訪ねてをり、三國同盟締結後も多くに日本人が生活してゐました。指揮者の近衛秀麿は戰中も伯林に殘り、陥落前へ西側に逃れて聯合軍に投降してゐますが、多くの日本人が伯林に殘つてゐました。獨逸ワインを戰後日本に廣めた古賀守先生も赤軍のロケット彈「カチューシャ」や戰車が攻め込む中、最後まで殘つてゐたので、その體驗を小冊子にされてゐました。

 そして、舞踏家の邦正美は『伯林戰爭』朝日選書を著してゐました。西伯林の銀座通り「クー・ダム」の西外れ、ハーレンゼー近くに住んでゐた事や、ファザーネン通りに在つた猶太教のシナゴーク(教會)焼き討ち事件、ナチズムに反對であつた人々が戰爭が始まると急に賞賛が始まつたり、外貨で珈琲が買えたり、空襲下の防空壕での生活等、初めて知る庶民の聲に興味津々でした。特に知つてるゐる場所やカフェが出て來ると、すぐに情景は浮かびますので、尚更人ごとではなく、ましてやフルトヴェングラーの演奏に勇氣附けられる人々の様子とか、日本人が感じた様が日本語で書かれてゐる事實は説得力があります。



Book

ベルリン戦争


著者:邦 正美

販売元:朝日新聞

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