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2007年2月23日 (金)

フレンチの系譜

 一般的に知られるやうに佛蘭西革命で失業したシェフたちが、巴里の街に出て商賣を始めたのがレストランの最初だと云はれてゐます。原價を氣にしないで、王侯貴族の好みだけを作つてゐたのが、お金を貰ふ以上それなりのものを出して、頂いたものから材料費や家賃を拂ひ、食器を揃へ、從業員や雇ひ、賄ふだけの賣り上げがないといけない譯ですね。

 日本の佛蘭西料理界の巨匠、故辻静雄さんの著作にはご自身が辿られた探求の道や、古書を漁つて源流を知り、シェフとの交流が書き綴られてゐます。『フランス料理を築いた人びと』は文庫本ですから、一讀するだけで、佛蘭西人ではない人が佛蘭西料理に携はることの意味だとか、心得も解り、とてもいい本です。この人はほんたうに佛蘭西の文化が骨の髄から好きなのですね。文庫で著作集も出てをり、これらを讀めば料理人や給仕でなくても、佛蘭西料理がもつも身近に感じることでせう。彼が居なければ、日本の佛蘭西料理も随分と遅れたと思ひます。



フランス料理を築いた人びと


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フランス料理を築いた人びと


著者:辻 静雄

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辻静雄コレクション〈1〉フランス料理の手帖・舌の世界史


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辻静雄コレクション〈1〉フランス料理の手帖・舌の世界史


著者:辻 静雄

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辻静雄コレクション 2 (全3巻)


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辻静雄コレクション 2 (全3巻)


著者:辻 静雄

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辻静雄コレクション3 (全3巻)


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辻静雄コレクション3 (全3巻)


著者:辻 静雄

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料理に「究極」なし


著者:辻 静雄

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コメント

これは面白そうな本ですね。
早速読んでみようと思います。

投稿: Tiberius Felix | 2007年2月24日 (土) 08時33分

戰前に流行つた店でも延々と續いてゐる所は非常に少ないことがよくわかりますよ。

投稿: gramophon | 2007年2月27日 (火) 11時20分

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