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2007年4月18日 (水)

テイクの違ひ

P4130170 SP盤の同じ曲、同じ演奏家なのに、何故か國によりレコードの元となる演奏が違ふことがあります。一面一面毎のマトリックス番號を調べると1面だけ違つてゐたりするのです。シャムパーニュは年號の入らないノン・ヴィンテージと云ふものは、基本的に複數年のブレンドですから、行き先の國により同じ銘柄でも味が違ふことが多々あります。かの有名なドム・ペリニヨンも亞米利加の免税店で買つたものと、日本の正規代理店が輸入したものと味が違ふことがありました。昔のレコードも、微妙な匙加減として、國による好みを反映させたのでせうか。
 蒐集家としては、そんなことを知ると、當然違ふ盤も欲しくなります。きちんと聽き比べたことはないので、實際にどれ程の違ひかは解りません。

P4130172P4130173

 例へば、フルトヴェングラー指揮、伯林フィルの1938年の《運命》。DB3328/32Sの獨逸盤(Electrola)、同じくDB3328/32Sの佛蘭西盤(Disque "Gramophone")、それにオートチェンジャー盤DBS8374S/78の英國盤(HMV)を持つてゐますが、黒いレコードに刻印された獨逸盤(左圖)のマトリックスは2RA2335-3, 2RA2336-3A, 2RA2337-2A, 2RA2338-4A, 2RA2339-3A, 2RA2340-1, 2RA2341-3, 2RA2342-2, 2RA2343-2Aに對して、海外盤(右圖は佛盤)は2RA2335-3, 2RA2336-3A, 2RA2337-2A, 2RA2338-4A, 2RA2339-3A, 2RA2340-1A, 2RA2341-3A, 2RA2342-2, 2RA2343-2Aとなつてゐて、途中の6面と7面だけ、最後にAが附くか附かないかの違ひがある譯です。畫像は生憎鮮明ではありませんが、紙レーベルには單に2RA2340, 2RA2341としか書かれてをらず、餘り氣にも掛けてゐないのですが、録音の際のテイクの違ひなのでせうか。其の上、4面から5面は1小節重なつて録音されてゐるらしく、謎が多いのも面白いものです。


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