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2007年5月17日 (木)

全曲録音

 ジークフリートの招きでトスカニーニがバイロイトに登場したのが1930(昭和5)年のこと。歌劇《タンホイザー》を振ることになつてゐました。勿論、録音も企てられたのでせうが、ヴィクター(HMV)に屬する指揮者を英國コロムビアが勝手に録音できる譯もなく、1928(昭和3)年に《トリスタン》全曲を入れたカール・エルメンドルフが擔當して、録音が行はれました。併し、これら完全な全曲ではありません。幾つか省略があります。もしかすると、全曲のつもりで録音を開始したものの、それまでに失敗やら録り直しやらで手間を喰って、補充の効かない原盤が足りなくなり斷念したのかも知れませんね。

 ○樂劇《トリスタンとイゾルデ》より〈愛の死〉
Nanny Larsen-Todsen (Isolde), Karl Elmendorff (Dir.) Orchester des Festspielhauses Bayreuth Columbia DWX1291 (WAX3986, 3987)
 今とは違ふ19世紀的な古い歌ひ方が、却つて魅力的です。

 ○歌劇《タンホイザー》より〈宵星の歌〉
Herbert Janssen (Wolfram von Eschenbach), Karl Elmendorff (Dir.) Orchester des Festspielhauses Bayreuth
Columbia LWX3315 (WAX5715)
 バリトン獨唱曲は少なく、これはしっとりとした魅力溢れる曲ですが、全曲録音から抜き出されてこの曲だけでも再販されてゐます。聲のよさが光ります。

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