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2007年5月18日 (金)

ヴィニフレート

P4270007 トスカニーニですらジークフリートの人柄に惹かれてやって來たのですが、1930(昭和5)年に急死してしまひ、仕方なく未亡人ヴィニフレートがバイロイト音樂祭を引き繼ぎました。個人經營の音樂祭ですから、資金繰りその他色々苦勞もあつたのでせう、以前より親しかった國家社會主義獨逸勞働者黨(ナチス)のヒトラーを招き入れた爲、ナチスの祭典のやうになつて行きます。彼女は戰後は表舞臺から遠離りますが、ずっとバイロイトに住み續け、彼女の集まりではヒトラーの惡口は聞かれなかったとか。

 ○歌劇《ローエングリン》より〈グラール聖杯物語〉
 Franz Völker (Lohengrin), Heinz Tietjen (Dir.) Orchester des Festspielhauses Bayreuth Telefunken Bayreuth SKB 02049 (021335-3, 021338) 1936年8月29,24日録音
 フランクフルトの銀行であつたのをクレメンス・クラウスに見出されて歌手になつた異色のテノール。甘い美聲はさすがです。

P4270017 ○樂劇《ワルキューレ》より〈冬の嵐は過ぎ去り〉
 Franz Völker (Siegmund), Maria Müller (Sieglinde), Heinz Tietjen (Dir.) Orchester des Festspielhauses Bayreuth Telefunken Bayreuth SKB02048, 47B (021341-2, 021342-1, 021340) 1936年8月24日録音
 1幕最後まで入れられてゐますが、フェルカーとミュラーの掛け合ひもよく、緊迫感のある録音。これは實況録音(ライブ)のやうな趣があるので、オケはピットに入つて録音されたのでせう。

 ○樂劇《ジークフリート》より〈森の囁き〉
 Max Lorenz (Siegfried), Heinz Tietjen (Dir.) Orchester des Festspielhauses Bayreuth Telefunken Bayreuth SKB 02055 (021336-X, 021337-X) 1936年8月20日録音
 30年代を代表するヘルデン・テノールのローレンツは輝かしい聲が魅力。やや線の細いフェルカーに比べると、太くがっちりとした歌ひ方。

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