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2007年5月11日 (金)

パナマ帽

P1000147 夏はパナマ帽でせう。元々、中南米の農夫が被つてゐたものを、農場主が日除けの帽子として使ひ、1895(明治28)年に亞米利加軍人がパナマで發見し、自國へ持ち歸へつてから、徐々に廣まつたやうです。1906(明治39)年には、當時の米大統領、セオドア・ルーズベルトがパナマ運河視察時に特に氣に入り、吉田茂も愛用してゐました。これは、盛夏や熱帯用の日除けですから、夜被るのは御法度ですね。

P1000144 實はこのパナマ、織り込む麻の太さで値段が一桁違ひます。初めて、手にしたのは布哇のロイヤル・ハワイアンと云ふ桃色のホテル内の専門店でした。當時600弗もしたので、目から火が噴く程驚きましたが、随分使ひました。安物は1年と持ちませんから、7年もてば元が取れた勘定です。特に嚴しく言はれたのは「トップのツマミを持たぬこと!」。此処を摘む内に、パナマが折れて破れるからで、ソフト帽でも、必ず鍔を持つて被るものです。ですから、このやうに幾年か經るとトップが壊れてしまひます。

P1000145_1P1000146 3代目は文二郎帽子店で誂えたもの。4代目はボルサリーノで俗に「筋入り」と云ふ形で、折り曲げて旅行に携帶するやうに出來てゐます(最初の畫像)。5代目は佛蘭西製のモンテクリストフ。やや山高で、リボンが細いものの特賣品を入手。さうして、6代目は一番安く、普段被つてゐます。但し、手垢や汗に日焼けで2年目となると、もう色が變はつて來てゐます。

P1000150 麦藁も勿論被ります。英國では「ボーダー」と呼ぶ、元はネルソン提督が海軍の制帽と定めた、「カンカン帽」です。主に夏の浴衣の時に被りますが、「撮影ですか」と訊かれるのは閉口します。流行ではなく、自分に似合ふものを探すのも結構お金が掛かりますねえ。 

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