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2007年8月20日 (月)

ヴィスコンティの遺香展

 8月19日まで、九段の伊太利文化會館一階エキジビションホールで篠山紀信の寫眞展がありました。これは、ルキノ・ヴィスコンティ監督生誕100周年記念の一環で、1982(昭和57)年にヴィスコンティ家の全面協力の下撮影された『ヴィスコンティの遺香』の中から選別したものを、ヒューレット・パッカード社のプリンターで大伸ばしにして展示したものです。當時、破格の1萬圓もした寫眞集故、高校生には買へず、週刊誌の特輯記事を後生大事に保管してゐました。
 映畫を通して歐州の重厚さを傳へ、歐州への憧れを掻き立て、「退廃の美しさを教へてくれたヴィスコンティの足跡を追ふ」と立川直樹(プロデューサー)言はしめた通り、貴族出身の監督の屋敷、別荘等に於ける普段の生活をしっかりと見せてくれてゐます。其処には趣味のよさが散りばめられ、先祖から受け繼がれた豪華な佇まひがあり、本物の輝きが靜かに淡く光つてゐました。主の居なくなつた家の中を、元家政婦等が撮影の爲に仕舞つてあつた縁の品々を1箇月掛けて、生前と同じやうに配置して、あたかも篠山紀信の裏で煙草をくゆらしてゐるやうな演出をしてくれたものでした。酷暑の中を訪ね、冷房の効いた部屋の中で、伊太利に思ひを馳せ、深い溜息しか漏れません。この本は今年再販されましたが、相變はらず高いのが玉に傷。




ヴィスコンティの遺香 愛蔵版


Book

ヴィスコンティの遺香 愛蔵版


著者:篠山 紀信

販売元:小学館

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