« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007年9月28日 (金)

一點參戰

 年間通じて世界選手權に出走するのではなく、地元開催のみ一點(スポット)參戰することを、ワイルド・カードと云ひます。熟達選手だけではなく、若人も走ることが可能です。ダイドー・ミュウ所屬の渡邊一馬選手もその1人。まだまだあどけない17歳の現役高校生ライダーです。早く世界の檜舞臺に上がれるといいですね。

| | コメント (0)

2007年9月27日 (木)

パドック

KoyamaxYuki
 パドック・パスは1日、1萬圓と決して安くはありません。ごく普通に競走(レース)の裏側が見えるのが魅力です。前を選手が歩き、自由走行終了後、午後の豫選に備へて革ツナギを乾してゐたり、内燃機関を分解掃除してゐるところが見えたり、ファンには堪らないものです。畫像は排氣量125cc級唯一の日本人選手、小山知良、250cc級の高橋裕紀選手のもの。
 結局一日中、パドックを歩き回り、成果はMotoGP級4名、250cc級10名、125cc級8名から自筆著名を頂きました。

| | コメント (0)

2007年9月26日 (水)

豫選

Suzuki 土曜日の豫選は真夏日の酷暑でした。パドック・パスを買ひ、選手を間近に見て、爆音を轟かせるバイクにワクワクしてました。ほんの少しの切れ間から、3コーナーを走り去るスズキの選手が見えました。幾人から自筆署名を頂いたことでせう。最高峰MotoGP級ともなると人氣選手が多く、常にファンに取り囲まれて近附くのも難しいのですが、それは歌劇場の樂屋口の出待ちと同じです。

Stoner 子供先着200名、大人は800名抽選で、豫選終了後にサイン會の催しもありました。抽選開始の7時30分前に到着したにも拘はらず、うちの子は174, 175番目、親は二人とも外れました。お客の側が選手を選ぶことはできず、選手も抽選で決まりました。パドックとは違ひ、當選した人は必ず誰かしらの自筆署名が貰へるので混亂もなく和やかな雰圍氣でした。畫像はお隣のケイシー・ストーナー選手。

| | コメント (0)

2007年9月25日 (火)

大治郎席

D3D1 一昨日のMotoGP日本Grand Prix、決勝戰では贔屓の選手も日本人選手も惨敗でがっくりでした。ツインリンクもてぎの座席から應援してゐた我々は皆意氣消沈。初めての小雨での應援は暑さ對策のみ重點を置いてゐた爲、寒かったり、それは刻々と路面状態が變はる選手の方がたいへんであつたことでせう。

 小雨の中、揃ひのTシャツを着て、大治郎席全體を覆ふ大旗を各選手に見せて、應援したのですが、今回はホンダ應援席とドカッティ應援席と同時に13時37分に旗を降ろした爲、きっと綺麗であつたことでせう。中は青一色で外が見えません。

| | コメント (0)

2007年9月21日 (金)

微熱

Rossi0919 今朝から豫選が開始された自動二輪世界周回競走(ロードレース)の最高峰MotoGP、日本大會(Grand Prix)。明日の朝は、4時半に家を出て、常磐道をのんびり走り、豫選2日目から應援に行きます。ですから、仕事に身が入らないのは全くもって論外なのですが、どうも今日はソワソワしていけません。時折、ネット上で實況掲示で順位を確認したり、はやる氣持ちを抑へるのもたいへんです… 日本人選手の1位獲得、せめて表彰臺に期待しませう。

Tamayan 實は水曜日に新宿東口アルタ前の「新宿ステーション・スクエア」で催しがありました。世界最速のMotoGP選手10名が登場して、座談番組(トークショウ)が繰り廣げられ、一氣に盛り上がりました。昨年の覇者ニッキー・ヘイデンは成績が奮はない今年でも終始笑顔で亞米利加の好青年のままであり、アンソニー・ウエストははにかみやの豪州人でおとなしく、22歳の最高成績者のケイシー・ストーナーは初々しく結婚生活の良さを語り、玉田誠、通稱玉ヤンは絶大な歡聲に本人が驚き、ランディ・ド・プニエは自分が呼ばれてると知らず遅刻して、中入り後、コーリン・エドワーズは昨日から東京入りしてバーへ行ったとか、カルロス・チェカは8耐が樂しかったと語り、クリス・バーミュレンは覺へたばかりの日本語を披露し、王子(中野真矢)は成績を殘してゐないけど、玉田くんと表彰臺を分かち合ひたいと強く述べ、王者ヴァレンティーノ・ロッシは顔を見ただけで、撮影に氣を取られて、何を話したか覺へてゐません。

Roshinjuku 試飲會後アルタ前に驅け附けたのですが、既に16時30分。1000人以上もの人が集まり、整理券は終了した爲、記念品の抽選権はなく、大勢の群衆の中ですから全然見えません。後で知ったら3000人も居たさうです。
 手を擧げたデジカメの畫面に寫る姿も頭ばかりで、ステージに登った選手も日テレの藤井アナに向かふので自分の立ち位置からだと後ろ姿になつてしまひました。それでも、小雨の中大勢が應援してると實感できたのはよかったです。

| | コメント (0)

2007年9月20日 (木)

無伴奏

P9130291 バッハの無伴奏チェロ組曲と云へば、カザルスの演奏がまるで聖書のやうに一大金字塔として輝いてゐます。LPの復刻では霞の奧でモゴモゴ演奏してゐる印象であつたやうですが、最近のSP盤からの板興しCD復刻版では見違へるやうになつたのだとか。山崎さんが著作内で紹介してゐる盤の會社の人が、以前いきなり訪ねて來て、この盤はお持ちですか、あの盤は?板興しに使ひたいので無償で貸して欲しい。製品化の曉には音盤提供者として名前が載り、幾枚か差し上げますとのことでした。それで幾つかお聽かせしましたが、HMV盤は電氣再生するとシャーっと音が入るから駄目だとか、人の音盤に文句を附けられました。こちらとしては、好意でお聽かせしたのに、何たる態度!鄭重にお斷はりしました。そりゃあ、名譽なことかも知れませんが、人にモノを頼むには頼み方ってえもんがあるでせうに。嫌な思ひをしたので、どんなに勸められても自分で買ふ氣はしません。

P9130296 併し、今日は單なら自慢話です。實はこのSP盤全曲3巻HMVのアルバム・セット揃ひで持ってゐます。揃つて持つてゐることが大事で、バラやアルバムなしでは價値も半減。Victor盤も持つてゐましたが、金欠の折りにそちらは手放してしまひました。巡り巡って、現在たまたま自分の手元にあるだけであつて、人類の遺産とも云ふべき貴重なものだと思つてゐます。これこそ、後世に傳へねばならない使命を負つてゐますから、以前蓄音機の會でお聞かせした以外に針は落としてゐません。SP盤を大型蓄音機で聽いてこそ、その真價が問へる品であり、カザルスの息遣ひを間近に感じ、目の前で演奏してる幻影が唯一見られます。

| | コメント (0)

2007年9月19日 (水)

女は皆かうしたもの

 もう一昨年前になりますが、新国立劇場で觀たモオツァルトの歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》は俊敏様式の極みで、沸き立つリズム、指揮者エッティンガーがチェンバロも彈き乍ら指揮をしたので、指揮者の呼吸が素直にオケと歌手の傳播して稀有な樂しい體驗でした。それまで、ベーム指揮、フィルハーモニア管の四角四面な真面目に歌を聽かせるものばかり耳にしてゐましたから、彈むテムポに吃驚しました。東京フィルを鳴らし過ぎるきらいはありましたが、こんなに生き生きした《コジ》があるとは知らず、モオツァルトの樂しさを再認識したものです。

P9130287P9130288 山崎さんが『クラシック ヒストリカル108』の中で、推奨してゐたのが1934(昭和9)年及び翌年に英國グラインドボーン音樂祭の實況録音でした。フリッツ・ブッシュのリズミカル呼吸により、輕快に人生を笑ひ飛ばしてゐます。私はこのSP盤 Victor M812 (13711/17) 3巻ものの前半 Volumue I しか持つてゐませんが、CD復刻にはない音の深みと廣がりが好きです。

P9130289

解説は名物音盤製作責任者(プロデューサー)のウォルター・レッグが書いてゐました。

| | コメント (0)

2007年9月18日 (火)

俊敏様式

 山崎浩太郎さんが言ふ「俊敏様式」と「荘重様式」は、大まかに分けると20世紀前半が「呼吸とリズムの彈み」が全面に出た俊敏様式で、息繼ぎがはっきりせず、重く生真面目なのが荘重様式なのださうです。それだからか、歌劇を觀てもリズムの乘らないもさっとしたものがあってがっかりする反面、最近ではエッティンガーのやうなノリノリ指揮者のリズムが全體を引っ張るものがあり、こちらの方が樂しくワクワクします。オペラの醍醐味は此処にこそあるのです。

 著作権が切れてCD化された「ヒストリカル」盤の批評を、山崎さんが1991(平成3)年から書き續けたものを纏めた『クラシック ヒストリカル108』 アルファベータ を讀むと、成る程惹かれる演奏とは指揮者の呼吸が判り、リズムがよいものなのですね。1930年代のメトの素晴らしさは幾度述べても述べ足りず、フラグスタートとメルヒオールだけでなく、様々なCDが紹介されてゐます。SP盤だとアルバム2冊にもなるものが、CDだと2枚となつて手輕に聽けるので、勸められるままに聽いてみたいものです。




クラシックヒストリカル108


Book

クラシックヒストリカル108


著者:山崎 浩太郎

販売元:アルファベータ

Amazon.co.jpで詳細を確認する


| | コメント (0)

2007年9月17日 (月)

敬老の日

本日は祝日ですのでお休みです。

| | コメント (0)

2007年9月14日 (金)

リング・リザウディング

 映畫『地獄の黙示録』のロードショウ公開を見て、すぐに〈ワルキューレの騎行〉が氣に入り、その元となつた《ニーベルングの指環》全曲を高校生にして買つてしまつた馬鹿な私です。勿論、樂劇《ワルキューレ》第3幕冒頭は幾度も掛けましたが、後は「動機(ライトモチーフ)の解説」レコードを何度も何度も聞いて覺へようとしたものです。勿論、そんな解説だけで《指環》全體が把握できる譯でもなく、好きになる譯でもないのですが、突然レコード棚の半分を占める大きなセットに滿足した覺へがあります。お年玉全部使つた氣もします。

 その後、單發ではありましたが、實際の《指環》に接する前の勉強に随分と聽きました。それで舞臺を觀ると、視覺的にはよくても、音はレコードの方が妙にリアルであつたが不思議でした。効果音を入れたり、實況録音とは違ふスタジオならではのステレオを生かした録音をしてゐたとCDの時代になつてやっと理解したのです。

 その録音の詳細な記録を製作責任者(プロデューサー)であるジョン・カルショーが書いた『ニーベルングの指環 リング・リザウディング』の新譯が出ました。ベルラン企畫のCDやDVDの解説でお馴染みの山崎浩太郎さんの翻譯ですから、急いで本屋にではなく、Amazonで安易に豫約して手にしたら、一氣に讀んでしまひました。フルヴェンや愛すべきクナ、神々しいフラグスタートとの交流、根回しや録音上の戰ひもあり、指揮者ショルティの有能さ、ホッター、ヴィントガッセン、ロンドン等1960年代の一流の歌手たちの素晴らしさが、録音室で聽いたカルショーにより赤裸々に語られてゐます。以前出た黒田版は知りませんが、山崎さんの平易な日本語が一層親しみ易くさせてゐるのは確實です。ワーグナーファンならば必讀の書となること間違ひありません。

 丁度、16日(日)15時より澁谷のタワーレコード6階クラシック賣場で發賣記念トークショウが開かれるさうです。




ニーベルングの指環 リング・リザウンディング


Book

ニーベルングの指環 リング・リザウンディング


著者:ジョン・カルショー

販売元:学習研究社

Amazon.co.jpで詳細を確認する


| | コメント (0)

2007年9月13日 (木)

アルノルト・ロゼー

Arnoldrose ワーグナー特輯最後の「舊吹込の歌手たち」では延べ16人の歌聲を聽いたのですが、おまけとして、維納宮廷歌劇場及び維納フィルのコンツェルトマイスターを57年の長きに亘つて務めたアルノルト・ロゼーの演奏も耳にすることができました。國家社會主義勞働者黨により墺地利が併合されると、猶太人であつた爲、地位を追はれ國外追放の憂き目にあつてしまひますが、1909(明治42)年の吹込、バッハの〈G線上のアリア〉 GC47972 (14680u)は程良いビブラートでたっぷり歌ひ上げてゐます。
 併し、この人こそ、フリッツ・クライスラーの入團試驗で「音樂的に粗野」で「初見演奏が不得手」として不合格にしたのですね。そのお陰でクライスラーは獨奏者へと進み、維納フィルは音色を保てたのかも知れません。確かにクライスラーとは對極の演奏でせうが、どちらも魅惑たっぷりです。盤の貴重さから云ふとこちらの方が當然珍品で、初めて私も目にしました。再販盤なので兩面あり、裏面はブラームスの〈洪牙利舞曲〉で、こちらも優雅な演奏です。商業的にどうかう云ふ前に演奏者が演奏を樂しんでる印象です。「舊き佳き時代(ベル・エポック)」の片鱗を聽いた氣がします。

| | コメント (0)

2007年9月12日 (水)

百年前の音樂

 先週末の「蓄音機の會」はワーグナー特輯の最後を飾る「舊吹込の歌手たち」でした。電氣録音が開始される1925(大正14)年より前のSP盤だけを掛けました。特に今回は室伏博行さんのご協力により「百年前のバイロイトは歌手たち」の副題が附けられ、第一次世界大戰前の吹込盤ばかりをお借りできただけでなく、ご本人の適切な説明により有意義な會となりました。

 私も幾つか古い盤は持つてゐますが、室伏さんのやうに二人のリヒャルト(ワーグナー&シュトラウス)だけに特化して集めてゐる譯ではないので、俯瞰して當時の歌手を眺めることができません。まだ、コージマが全権を握り、マーラーはやっと改宗して維納宮廷歌劇場で指揮をしてゐた時代です。コージマがしっかり本流のワーグナー歌手を育ててゐたのですから、師弟關係の相關圖を描き、一緒に見るとバイロイト系とミュンヘン系に分かれるだけでなく、誰がその系統だかはっきりしました。勿論、今では名前すら出て來ない忘れ去られた歌手もをりますが、直傳の歌ひ方は雑音の中からもしっかりと浮かび上がり、今とは違ふ歌唱法ではありますが、非常に説得力がありました。

Gruening 最初を飾つたヴィルヘルム・グリューニングの歌ふ《ローエングリン》より〈分かれ〉G&T 3-42454(3791h)は1906(明治39)年の初版盤です。まだ犬印の入る前の天使圖が使はれてゐます。以前、喇叭式蓄音機で同じ頃の盤を掛けた時は確かに聞こえる程度(「タモリ倶樂部」の空耳アワーのやうな感じ)でしたが、さすがHMV194型だけあつて、曲を樂しめるだけの音量と表情が伺へました。この當時の歌手は極端な話、まだ王様の持ち物であり飾りなので、伯林宮廷歌手とわざわざ明記してあります。

Reszke そして驚いたことに、すでに實況録音があり、しかも復刻盤があつたのです。今で云ふところの「機械オタク」のメープルソンと云ふ人がメトの演奏を縱振動の蝋管に入れたものを、1940年頃に横振動の圓盤(所謂SP盤)に復刻したものです。ジャン・ド・レツケが歌ふ1901年の《ローエングリン》より〈鍛冶の歌〉 IRCC110のほんの一部、2分程度で、そりゃあ、もう雑音は多いのですが、當時の通常演奏が記録されてゐる點が素晴らしい。その後の支配人はけしからんと言って止めさせた爲、マーラーの演奏は全く殘つてゐません。堅物が上に立つとこの世界はロクなことありませんね。

| | コメント (0)

2007年9月11日 (火)

セブン40周年

 圓谷の特撮空想テレビ番組「ウルトラセブン」放映から40周年を記念して、限定777本ワインが作られたと云ふ。ウルトラセブンの變身するモロボシ・ダン役の森次晃嗣さん自らワインの選定にも加はり、特別カードやグラスの一組なつてゐるのだとか。肝心の中身は山梨のルミエールさんのメルローだと云ふ。ウルトラマン世代の我々には蒐集癖をくすぐる内容です。

 また、新たに「ウルトラセブンX」が10月から12話放映されると云ふ。但し、新しい主登場人物(キャラクター)は昭和のウルトラセブンの意匠を引き繼いだものの、小顔で、腹筋まで割れて筋骨隆々、今の若人體型に合はせた感じなのでせうか。頭の天邊にあるアイスラッガーも加へると頭でっかちで、昔の日本人ぽい昔の方が親しみがあります。宇宙人からの侵略を守る「ウルトラ警備隊」、物語もしっかりとして大人が見ても納得できるものでした。今回も子供向けでないと云ふことで、深夜に放映されるさうです。再評價されるのはいいとしても、平成ミラーマンのやうな意匠感覺(センス)の惡いものでは大當たりはしないでせう。

| | コメント (2)

2007年9月10日 (月)

颱風9號

 先週金曜日までのブログは前の週に書き溜めてをいたものでした。それ故、夕立でも來ないかなんて、呑氣なことを言つてゐたら、どでかい颱風が首都圏を直撃。山梨の葡萄はどうなつたのでせう。生食用の大きなものと共に落ちてしまつたり、折れてしまつたり、してゐないのでせうか。心配です。今日も東京は雨模様。収穫の時期に雨が多いのは、葡萄粒が急に水分を含んで、ワインにすると水ッぽく凝縮感のない味はひになつてしまひます。よい葡萄があつてこそのワイン。被害が甚大でないことを祈るばかりです。

| | コメント (0)

2007年9月 7日 (金)

キザン

 山梨市のお隣、鹽山(エンザン)には地元に親しまれてゐる機山洋酒が在ります。こちらへは、大勢で來て泊まった鹽山温泉の宿で評判を聞いて訪ねてから、早10年。山梨縣でもいち早く發泡酒(スパークリング・ワイン)に取り組み、食前酒、食中酒、食後酒のブランデーまで〈甲州〉で自社製品で通せるのは此処だけでせう。昔は養蚕も盛んであつた爲、母屋は半三階建ての瓦屋根の立派な木造家屋。廣い敷地で庄屋さんが葡萄の醸造も始めた感じが殘りますが、現在は最新鋭の設備が整ひ、味はひ豐かなワインを造つてゐます。それも、年を追ふ毎に美味しくなつて、一時雑誌に紹介されてから品切れ續出で、現在は「スパークリング・ワイン」と「ファミリー・リザーブ」の赤に〈ブラック・クイーン〉の蒸溜酒「マール」と〈甲州〉のブランデー「ラ・フリューティスト」しか買へません。五月の連休位ですと未だ白ワインもありました。
 發泡酒は爽やかな〈甲州〉の良さが全面に出て、やや澁味もあり、〈シャルドネ〉や〈ピノ・ノワール〉には勝てませんが、別に勝負しないで和の食卓で、或ひはベルランで食前酒としてお飲み頂くには持って來いでせう。「ファミリー・リザーブ」も普段、週末の夜にでも開けるのに丁度良く、氣輕に頂けます。

Dh07Dh05 今回も通りを隔てた垣根造りの畑も見せて貰ひました。〈メルロー〉(左)は色附きも早く熟成しますが、〈カベルネ・ソーヴィニヨン〉(右)はまだ色附きにバラツキがあります。房の中に薄緑から紫まであつて、徐々に變はつて行くと初めて知りました。今年は7月が天候不順であつた爲發育に差が出て、8月は逆に高温續きで日差しが強すぎるので一雨欲しいとのことでした。収穫前のこの時期は本來、葡萄粒に日を當てて色附きを促進させるものですが、今年は強すぎて葉で隠す位でないと駄目ださうです。颱風が大擧して來るのも困りますが、夕立に遭ってまた元氣に育つて欲しいものです。自然が相手ではたいへんです。

| | コメント (0)

2007年9月 6日 (木)

ソレイユ

Dh22 石和のお隣山梨市にもいいワイナリーが在ります。元々地元農家の人が自分たちで飲む葡萄酒を醸造する爲に作つた「旭洋酒」でしたが、一時は廢業の危機にあつたものを若い鈴木夫妻が引き繼ぎ、2人だけで切り盛りしてゐる非常に小さな醸造所です。然も、住宅街に在るので一寸やそっとでは見附かりません。

 8月末から10月まで、収穫と仕込みに人出が取られる爲見學もできませんが、ファンのひとりとして無理に賣店だけ開けて頂き、試飲、購入させて貰ひました。此処の〈ピノ・ノワール〉の畑は勝沼とは甲府盆地を挟んで反對側の丘の斜面の高い所に在ります。以前見せて頂いた時は高原の爽やかな風の通る眺めのいい所でした。一時、ベルランでも置いてゐた時、非常に評判も良かつたので、毎年様子を伺ひに來てゐます。味はひと同時に品のいいラベルも好きです。

 去年發賣された〈メルロー〉が美味しかったのですが、今年は〈ピノ・ノワール〉が更に上品になり、弱いやうに見えて、どっこい、きちんと品種の特徴も出てゐます。ソレイユ〈甲州〉はシュール・リーを使ひ、キリリと締まった辛口で、ソレイユ「クラシック白」の方が僅かに甘味があり、香りが高く一般向きです。〈甲斐ノワール〉は〈カベルネ・ソーヴィニョン>と<ブラック・クイーン>を交配した山梨縣品種で矢張りマルスと同じやうに野趣に富んでゐますが、こちらの方が味はひに温かみがあります。そして、すぐ裏手のクサカベ地區(日下部?)で栽培された「クサカベンヌ」は〈マスカット・ベリーA〉でも、マセラシオン・カルボニック法で仕込んだ爲か、花畑のやうな華やかな果實の香りが廣がり、程良いコクで飲み易いものです。そして〈ピノ・ノワール〉はブルゴーニュ系クローンのモノを味ははせて貰ひましたが、個性が際立つてゐた氣がします。コンクールでも銀賞を得る等、徐々に力量も上がり注目株だと云へませう。

| | コメント (0)

2007年9月 5日 (水)

マルス

 翌日は朝から試飲です。今回は7名だけですから、ジャムボ・タクシーを貸切り、効率よく回ります。甲府に近い石和は甲府盆地の中でも最初に葡萄が収穫される場所です。其処に鹿兒嶋で焼酎を造る本坊酒造さんが開いた葡萄酒醸造所「マルスワイン」が在ります。以前、ベルランでも「甕仕込み」を扱つてをり、また「星舎上等梅酒」を置いてゐるので、營業さんを通じて試飲を申し込んでをきました。

Dh23 中規模の立派なワイナリーで、街道沿ひに在り、觀光バスも停まる鉄筋コンクリートの立派な施設です(1960年創業)。簡單に貯藏庫や瓶藏庫を案内して貰ひ、硝子張りの瓶詰め工程を見てから、再度地下の試飲室で試飲です。觀光客は地上階のお土産屋で無料試飲で酔っぱらひ乍ら安いワインを購入するだけですが、我々はきちんと味をみなくてはいけません。

 焼酎に使ふ甕で貯藏したところ思ひの他葡萄本來の味はひが出て良い結果が得られた甕仕込み。〈甲州〉と〈マスカット・ベリーA〉共に品のよい仕上がりです。〈甲州〉には鮎の鹽焼き、榮螺(サザエ)の壺焼きが食べたくなりました。〈マスカット・ベリーA〉にはスパゲッティや餃子なんかでもいけさうです。その前に頂いた「穂坂収穫」の〈甲州〉と〈カベルネ・ベリーA〉もとても綺麗な造りで嫌味がなく、何でもありの日本の食卓に合ひさうな味はひです。

 そして、まだ収穫量の少ない交配品種〈甲斐ノワール〉は野趣に富んだ味はひで胡椒のやうな香辛料みたいな後が少し殘るのでサラミや生ハムに合ひさうです。最後は自社畑「日之城」で造られた〈カベルネ・ソーヴィニヨン〉。此処でしか買へないだけあつて(單に數が少ない)、風格もあり、濃縮感のある複雑な香りに、アミノ酸系のコクがあり、これは立派なワインでした。

| | コメント (2)

2007年9月 4日 (火)

印傳

 今回は甲府で天麩羅を食べるのが一番の目的で、序でにワイナリーも回つて歸へらうと云ふものです。午後の「かいじ」で甲府へ到着して真っ先に向かつたのが印傳屋です。印度から傳はつたからとも、「インデヤ」が訛つたからとも云はれる「印傳」は日本の傳統工藝のひとつです。鹿の鞣革(ナメシカハ)に漆で模様を附けた染め革のことで、鎧や剣道の防具は勿論、弓道の籠手(コテ)、煙草入れや鼻緒に使はれて來ました。現在ではバックや財布等に利用され、私は合切袋(ガッサイフクロ)、印鑑入れ、小錢入れに使つてゐます。和柄も色々あり、ひとつの柄に決めずに色々樂しんでゐます。例へば波形模様の「青海波」でも黒、紺、茶、赤生地に白または乳白色の漆で細かく模様が入ります。青山にも店は在りますが、旅の記念に一品買ふのうが好きです。

 そして、天麩羅屋さんはもう15年以上贔屓にしてをり、私が豫約を入れるとご主人は指折り數へて體調を整へ、午睡を取つて英氣を養ひ萬全の體勢で揚げてくれます。また、四季の果物等變はり種も天麩羅となり樂しませてくれます。家庭で揚げるのは「揚げ物」であり、天麩羅は食べに行くものですね。

| | コメント (0)

2007年9月 3日 (月)

甲斐路

 「赤いマスカット」とも呼ばれる葡萄「甲斐路」は、これから出回る生食用の葡萄です。フレーム・トーケー×ネオ・マスカットの交配で生まれ、圓錐形房に先の尖つた粒が附きます。山梨で開發された爲「甲斐路」と1977(昭和52)年に名附けられました。

 ですが、今日は葡萄ではなく鐵道の話です。甲州街道沿ひ、中央道の高速を横目に見乍ら走る中央本線の長野行き特別急行は「あづさ」ですが、甲府行きの特急は「かいじ」です。折角なら漢字で「甲斐路」とすればいいのに、平假名は間が抜けて見えるので好きではありません。
 昔は歌で流行つた所爲もあるでせうか「あづさ」の方が偉くて、近場行きの「かいじ」は二番煎じと云ふか二級扱ひを受けてゐた氣がします。使ひ古しの車輛で寂しい感じでした。併し、どうでせう。始發驛の新宿に新南口ができ、その下に専用プラットフォームも増設されて、立派になり、特級車輛も新型です。自分は「テッちゃん(鐵道愛好家)」ほどではないので、細かい型まで知りませんが、旅へ出る前には必ず乘り物から撮影を始めます。8月最後の土曜日、娘は合宿でをらず、かみさんとお客さん5名と共に甲府へ行きました。

| | コメント (0)

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »