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2007年9月 6日 (木)

ソレイユ

Dh22 石和のお隣山梨市にもいいワイナリーが在ります。元々地元農家の人が自分たちで飲む葡萄酒を醸造する爲に作つた「旭洋酒」でしたが、一時は廢業の危機にあつたものを若い鈴木夫妻が引き繼ぎ、2人だけで切り盛りしてゐる非常に小さな醸造所です。然も、住宅街に在るので一寸やそっとでは見附かりません。

 8月末から10月まで、収穫と仕込みに人出が取られる爲見學もできませんが、ファンのひとりとして無理に賣店だけ開けて頂き、試飲、購入させて貰ひました。此処の〈ピノ・ノワール〉の畑は勝沼とは甲府盆地を挟んで反對側の丘の斜面の高い所に在ります。以前見せて頂いた時は高原の爽やかな風の通る眺めのいい所でした。一時、ベルランでも置いてゐた時、非常に評判も良かつたので、毎年様子を伺ひに來てゐます。味はひと同時に品のいいラベルも好きです。

 去年發賣された〈メルロー〉が美味しかったのですが、今年は〈ピノ・ノワール〉が更に上品になり、弱いやうに見えて、どっこい、きちんと品種の特徴も出てゐます。ソレイユ〈甲州〉はシュール・リーを使ひ、キリリと締まった辛口で、ソレイユ「クラシック白」の方が僅かに甘味があり、香りが高く一般向きです。〈甲斐ノワール〉は〈カベルネ・ソーヴィニョン>と<ブラック・クイーン>を交配した山梨縣品種で矢張りマルスと同じやうに野趣に富んでゐますが、こちらの方が味はひに温かみがあります。そして、すぐ裏手のクサカベ地區(日下部?)で栽培された「クサカベンヌ」は〈マスカット・ベリーA〉でも、マセラシオン・カルボニック法で仕込んだ爲か、花畑のやうな華やかな果實の香りが廣がり、程良いコクで飲み易いものです。そして〈ピノ・ノワール〉はブルゴーニュ系クローンのモノを味ははせて貰ひましたが、個性が際立つてゐた氣がします。コンクールでも銀賞を得る等、徐々に力量も上がり注目株だと云へませう。

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