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2007年10月29日 (月)

ぼかし

Sakai 昨日まで、銀座、鳩居堂畫廊で墨繪と書「宮本沙海展」がありました。うちのお客様でもある宮本沙海さんの個展で、一緒に奥様の作品も飾られてゐました。
 自分は洋ペンで西洋文字を綴るのは得意ですが、習字はからきし駄目です。ですから、結婚式等自分の名前を書くのも氣が引けますが、墨繪や書を觀るのは決して嫌ひではありません。丁度、先生ご自身がお手すきで、懇切丁寧に説明もして下さり、尚一層理解も深まります。
 紙に薄墨で描くと滲むので、それを「ぼかし」として巧く使ふこと。また、「擦(カス)れ」のやうな不完全なものも味はひとしてしまふこと。もちろん、餘白の白も背景の内なのだとか、油繪ではあり得ないことばかりが墨繪の良さとして表されてゐるのですね。

 20年前の「瀧の音」と云ふ作品は全體がもやっとした中に、真っ白い瀧が描かれてをり、霞が一瞬開けたやうな構圖からドーと云ふ音が聞こえて來るやうでした。その隣に一番最近の作品「藤」が掛けられてゐましたが、こちらは迷ひのない、澄み切った心情と温かさが滲み出てゐました。他に風になびく竹や、渚の繪からも音が聞こえて來ます。「ベルランさんにも一枚どうですか」と氣樂に言つて下さいますが、百萬單位の掛け軸等とても買えませんので、お茶を濁して退散しました。

 畫像がボケてるのは、數字表示(デジタル)寫眞機(カメラ)のレンズが汚れてました。すみません。

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