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2007年10月 4日 (木)

食の記憶

 食べ物記憶は誰もがもつものでせうが、月刊『望星』の連載された寄稿文「あの日・あの味」、66人の執筆を纏めた 『あの日、あの味』 東海教育研究所は、副題通り「食の記憶」でたどる昭和史となつてゐます。
 幼い頃過ごした山村での粗末でも味はひ深い食事、戰下「學童疎開」の慢性的饑餓感とかは想像するしかありませんが、鯨の龍田揚げ、肉屋のコロッケ、初めて食べたショートケーキなんかは郷愁を覺えます。

 自分で思ひ浮かべても失敗談の方が多いです。

  幼稚園の時に何かの切掛で辨當が食べられなくなり、いつも泣いてゐたこと
  食べるのが遅くていつも叱られたこと
  母の在所(岐阜縣関市)で初めて食べた関西風のすき焼の違和感
  初めて鹿児島へ行った小學生の時、九州の白味噌の甘さに閉口したこと
  何か冠婚葬祭の中華料理で子供は別に「お子様ランチ」でしたが、大人たちが食べてゐる
 「鯉の丸揚げ 甘酢餡掛け」が美味しさうで強請つても食べさせて貰へなかつたこと
  高校の頃は常に空腹で2,3時間目の休憩時間に持って來たお辨當は食べてしまひ、お晝に學食へ行ったこと
  獨逸へ行つた當初は獨逸語がまだあやふやで、シューベルトのForelleは「鱒」だから、
 きっとフライかソテーだと思つて註文したら冷たい燻製であつたこと
  ラインガウのトロイチ醸造所で頂いた腎臓料理が美味かったこと
  祖父のお見舞ひに行った病室で食べた農家から頂いたばかりの無花果の美味しかったこと

 美味しかった記憶が非常に少ないのは、食べ物だけでなく、一緒に居た人、雰圍氣共に滿足したからでせうか。
 

あの日、あの味―「食の記憶」でたどる昭和史Bookあの日、あの味―「食の記憶」でたどる昭和史


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白味噌は、米麹を多く使った白くて甘口の味噌で、京都の西京味噌を白味噌と言うこともあります。 白味噌は、他の味噌に比べて塩分が少ないために常温でも日持ちも短いため、主に冬場の料理に使われます。 [続きを読む]

受信: 2007年10月 6日 (土) 00時06分

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