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2007年10月 3日 (水)

肉食

 天武天皇が675(天武4)年に出したと云はれる「殺生禁斷令」以降、牛、馬、犬、鶏、猿の肉を食べることが禁止されてゐました。佛教が入つて來て、肉食は穢れるからと單純に忌み避けたとずっと云はれて來ましが、實はそれだけ食べられてゐたので法律で取り締まらねばならなかつたのですね。

 神代の頃は生け贄として馬肉や牛肉が捧げられてゐて、生肉を膾(ナマス)にして食べるのが最高の食事でした。冷蔵庫もない大昔ですから、屠畜してすぐに魚と同じやうに生で或ひは酢を合へて食べること自體が祭や宗教儀式の最高潮に達した時のことでせう。當時でも貴重な牛馬をそんなに簡單に日常では食せなかつた筈です。平林章仁著 『神々と肉食の古代史』 吉川弘文館 に拠れば、都造營で人出だけでなく、荷役としての牛馬が欠かせず、喰ふべからずとなつたとか。

 平安時代でも都には行き倒れの髑髏が散亂する魑魅魍魎も闊歩する都市でしたから、卑弥呼の支配した時代なら尚更でせう。雨乞ひにも供犠が行はれ、祭の時まで神社佛閣で馬を生かしてをいて、生け贄にされたさうです。その上、天変地異や天然痘の流行、病氣治癒に對して、善政の行ふ王者の德に感應した天が災ひを鎮靜化させると考へられてゐたので、肉食を禁止したと十分考へられます。そして、九世紀以降は「穢れ」が呪術的な恐怖とか、色々なものが重なり意識されるやうになつたので、決して佛教の一元的な流れではないと斷じてゐます。

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著者:平林 章仁

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コメント

すみません勝手なことを投稿しまして。

ある共通の目的を有する人たちが集まって、その目的を達成するための団体を結成する。団体構成員は目的遂行のために各人が持てる能力その他の資源を提供して、団体のために働く、というのが世界中どのような団体でも普通に行われているところである。

 そして、構成員の中でも他の者よりも傑出して団体に貢献したものが団体の役員その他の指導的地位に就き、団体の目的に反する行為をなした構成員は除名を含めた制裁を加えられるのが普通である。

 もちろん生まれも育ちも異なる人間の集団であるから、団体の運営や人事の面で意見が食い違うこともあり、それに伴って内部抗争が起きるし、場合によっては団体が分裂することもある。その例の1つが離合集散ただならず、ついには訴訟沙汰まで惹き起こしている つくる会 である。

 しかし、そういう事態に陥ったとしても、団体の目的を達成するという点に関しては構成員は一致しており、目的に反した行動をとるということはまず考えられないし、もしそういう事態が起きるようなことになったらそういう構成員は団体を脱けるのが普通である。

 ところがそういう普通でないことが、構成員のほとんど全てにより日常的に公然と行われ、しかも構成員の全てがそれを承知している、という不思議な団体が日本に存在している。それは 国語問題協議会 である。同会の目的は、

第一條 本會は國語國字問題及び國語教育に關心を有する者で組織し、正字・正假名遣を中心とする國語表記の復權・普及を實現して國語の正常な發展に寄與することを目的とする。

ことである。要するに、同会の会員は現代仮名遣いおよび常用略漢字を廃止して、旧仮名遣いの普及および無制限な漢字の使用を目的としている。

 したがって、同会の会員はその目的を遂行すること、すなわち、現代仮名遣いおよび常用略漢字を使用しないことを義務付けられている。もしそれらを正当な理由なしに使用すれば会の目的に違反したことになり、会員の資格はないことは明らかである。

 ところが、同会会員および役員のほとんど全ては、二枚舌の卑劣漢にして徴兵逃れの卑怯者である仮名遣い狂祖福田恒存の衣鉢を継いで、公然と日常的に新仮名遣いおよび常用略漢字を使用している。使用していないのはおそらく名誉会長宇野精一や、弁護士高池勝彦、桶谷秀昭など極めて少数の役員に限られるであろう。

 そのように会員のほとんど全てが会の目的に明らかに反する行動を日常的に公然と行っているにもかかわらず、会員や役員の間からそのことを非難したり、そのようなことにより会の目的が達成されなくなることを危惧するような声がまったくあがらないことも 国語問題協議会 の不思議なところである。

 あくまで想像であるが、会の専任事務局員つまり会から給与を頂戴して生活している人間が、もしそういうことで会が消滅すると生活に困るので、そういう声があったとしても、そういう声は全然ないと私は確信しているが、表に出さないように細工をしているのではなかろうか。何しろ、会員諸氏と同様に、信念よりも楽して金儲けすることが大事であるから。

 こう言う状況じゃあ現代仮名遣いや常用略漢字の退治は不可能だねえ。

 役員およそ100名のうちの職業や元職業を調べたら、およそ半分が教育者や宗教家である。教育者とか宗教家なら、普通なら嘘は言ってはいけないはずだが、そういう方々は国語問題協議会の目的実現に邁進すると誓って会員や役員になったはずであるのに、会を裏切るような行為を白昼公然とやっている、つまり嘘まみれの生活を送っている。

 宗教者や教育者はまず何よりも嘘を吐かないことが大切であるのに、そういう連中は嘘つきの常習犯。そうか、そういう手合いが教育者とか宗教家と名乗っているのはあくまで楽して金儲けをして、他人よりも良い生活をしたいためなんだ。情けないねえ。


投稿: 福田恒存をやっつける戒会長 | 2007年10月 3日 (水) 13時11分

 私は只々正字正假名の方が字面も綺麗ですし、意味がよく傳はると信じて書いてをります。簡單便利ばかり追ひ求めてゐて、文化が育つ筈ありません。
 そんな形ばかりの協議會ぢゃ、運動が進まない譯ですね。

投稿: gramophon | 2007年10月 3日 (水) 17時18分

↑の投稿をしたものです。

 これまでの経験から、旧仮名遣い論者のブログに投稿すると、ほとんど例外なしに投稿を削除されたていましたので、このブログでもそうかと思って今見に来ましたら削除されずに残っていました。

 gramophonさんは狂信的な旧仮名遣い論者とは違うのですね。

 それから、↑の文章では 宇野精一のことを現代仮名遣いを使用しない人間として挙げましたが、そうではなかったことが判明しました。

 宇野の米寿を記念して発行された対談集「書香の家」 明治書院発行 は現代仮名遣い・常用略漢字で書かれています。まさか出版元が宇野に無断でそういう表記にしたわけではなく、宇野の明示の了承を得てそういう表記にしたことは間違いないでしょうから、そうすると宇野精一も信念など糞食らえ、ともかく書いた本が売れりゃいいという商人根性丸出し、といえば商人に対して悪いか、ともかく金のためには信念など弊履のごとく捨て去る、強欲の俗人ということがわかりました。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2007年10月 3日 (水) 19時45分

この「会長」なる人物は、あちこちの掲示板やブログに左翼プロパガンダをコピペしてまはつてゐる荒らしです。
このような「怪文書」にまともに取り合ふ必要はありません。

投稿: 佐藤俊 | 2007年10月 6日 (土) 21時26分

>この「会長」なる人物は、あちこちの掲示板やブログに左翼プロパガンダをコピペしてまはつてゐる荒らしです

 私は左翼プロパガンダなどをあちこちの掲示板などのこぴぺし回ったりはしていませんが。

 可燃ロウ家のためには現代かなを利用し、それ以外では旧仮名遣いを宣伝まくり、現代かな月を口を極めてののしっている、旧仮名遣い教祖 福田恒存のごとき心貧しきヒトデナシ連中を批判しているだけです。ついでに佐藤俊様も。

投稿: 福田恒存をやっつける会会長 | 2014年3月18日 (火) 13時04分

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