« 催馬樂 | トップページ | 葡萄狩り »

2007年11月 2日 (金)

薩摩琵琶

 今週は以前、ベルランで『平家物語』より「敦盛」を演奏して下さった友吉鶴心さんの薩摩琵琶研修の會《花一期》へ出掛けました。千駄ヶ谷に在る國立能樂堂での公演。自由席故、肌寒い中1時間並んだ甲斐があり、正面4列目に陣取り、真正面から聽ることができました。
 橋本治作詞による新作《菊慈童》は笛や小鼓、大鼓、太鼓の鳴り物入りで2人のお弟子さんと共にご祝儀ものとして、初演されました。近頃、人形淨瑠璃の義太夫に慣れてゐた所爲か、太棹に比べると琵琶は弱く、然も後ろに屏風のやうな反響板のない、だだ廣い能樂舞臺故、聲が散ってしまひ迫力に欠け、不覺にも睡魔に襲はれ、氣持ちよく過ごしてしまひました。二曲目は歌なし、琵琶五人で鶴田錦史先生13回忌として《春の宴》を、最後は獨奏で《川中嶋》で締め括りました。
 鶴心さんは小暮傳衛門(デーモン小暮閣下)とも演奏會をやり、NHKの大河ドラマ『風林火山』ではGacktに琵琶指導をする程の賣れッ子です。弟子も附いたからか、髭を剃っても貫禄が出て、なかなか堂に入った謡ひも上手になりました。琵琶演奏の技術は一緒に出たお弟子さんが下手さ加減が判ってしまふだけに、際立ってをり、お辞儀の所作も美しい、日本の傳統美を觀た氣がします。

|

« 催馬樂 | トップページ | 葡萄狩り »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/41030/8692537

この記事へのトラックバック一覧です: 薩摩琵琶:

« 催馬樂 | トップページ | 葡萄狩り »