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2007年11月13日 (火)

吉田蓑助

 故吉田玉男が文樂男役人形の主遣ひの横綱だとすれば、女形の横綱は吉田蓑助でせう。今年の日經新聞最終面の「私の履歴書」をお讀みになつた方も多いかも知れません。
 昔の修行とは、虐めや虐待は當たり前で、少しも技術を教へず、最後までやる氣のある者しか殘らない組織ですから、大變です。『頭巾をかぶって50年』を讀むと、女性の一寸した仕草を出す工夫よりも、昔の辛ひ修行時代がことさら流すやうに書いてあるので、却つて非道かったのだらうと思はせます。女形の人形には足がなく、裾のあしらひで女らしさを出し、一寸した仕草で歡びや悲しみを出すのは相當年期がゐるやうです。今は研修所が出來たので、差ほどの苦勞もなく舞臺には上がれるやうですが、何事も經驗を積まないといい味はでませんね。

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