« 失態 | トップページ | ブラ2 »

2007年12月20日 (木)

有栖川有栖

 このところ晝食は滿席でお斷はりすることも多く、ひっちゃかめっちゃかなのですが、どんなに忙しくても通勤時の讀書は欠かしたことがありません。簡單な文庫本から、分厚い單行本まで、表題だけで選んだり、讀賣新聞サイトの書評で選んだり、まあ色々です。
 上下二段、507頁にも上る有栖川有栖著 『女王國の城』 東京創元社はなかなか讀み應へがありました。既に連作になつてゐる江神二郎を主人公とするミステリーの第4段ですが、前の本を全く讀まずにいきなり讀みました。他も関西に在る英都大學文學部4回生の江神が巻き込まれる内容にやうですが、今回は宇宙人を待ち望む新興宗教の本拠地に迷ひ込んでしまひ、殺人事件に巻き込まれ、施設から出して貰へない中で事件を解決してゆきます。
 作者は相當映畫もお好きなやうで、映畫の場面や科白が彼方此方に出て來るし、作中江神が師と仰ぐエラリー・クインの著作のからくりにも言及して、くだけた大學生の會話が妙に生きてゐます。最初から神聖視されてゐる洞窟が怪しいので、決してどんでん返しほどではないにしもて、長時間に亘って樂しめました。

女王国の城 (創元クライム・クラブ)Book女王国の城 (創元クライム・クラブ)


著者:有栖川 有栖

販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


|

« 失態 | トップページ | ブラ2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 失態 | トップページ | ブラ2 »