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2007年12月14日 (金)

蓄音機を鳴らす場所

 蓄音機で78回轉のSP盤を掛けるのは一期一會とも云ふべき大切な時間です。次回掛ける時は磨針により減ってゐるので既に同じ音ではないからです。また、蓄音機を置く位置でもだいぶ音が違ひます。HMV194型はホーンの収めてある箱の下にやや空間があるのですが、どうもそれが作用するやうです。クレデンザは床に近い爲、自宅での再生に向いてゐるかも知れませんが、天井の高い貴族の館で鳴らすことを前提に開發されたであらうHMVの高級機はその邊りが違ふのでせう。クレデンザばかりを追ふ日本人は世界の蓄音機市場では莫迦にされてゐるらしいのも頷けますが、住宅事情を知らない海外の人から見れば奇異に映ることでせう。

Hmv さて、蓄音機の會の際は、入り口の御影石の上で反響を大きくさせて掛けます。すると管絃樂でも樂器毎に分離して、録音したホールの雰圍氣まで傳はるやうな臨場感のある響きが得られます。併し、提琴や歌はやや金屬ぽい減り張りの効き過ぎた印象を受けるかも知れません。
 それが木の床で天井の凹みに合はせて真っ直ぐ置くと、どうでせう。オケはややくすんだ感じ、お團子のやうにただの音の塊となつて違和感があります。でも、この状態で提琴を聽くと暖かみのある優しい音となり、チェロを聽くと低音が豐かに強調され優雅に聽こえます。勿論音の好みはあるでせうが、こんなに違ふと演奏する分野毎に替えないといけません。そして、針の選擇も加はると盤の良さを最大限に引き出す難しさと面白味を感じるのです。アナログならではの樂しみですね。

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