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2008年3月21日 (金)

ゼッフィレッリ

Aida この間、新國でゼッフィレッリ演出の《アイーダ》を觀て來ました。この豪華絢爛な舞台を上演するだけで、ゼッフィレッリは著作権料を得て映画が一本取れるとの噂がある位、正統派の時代繪巻舞臺です。凱旋の場面では、馬が驅け抜け、ラダメスは乘馬で登場するのが壓巻です。まt、あこの曲にしか使わないアイーダ・トランペットが
10本も出て來るし、この先これを越えるやうな演出は二度と觀られないかも知れません。

 また、第四幕の後半、墓場は前半部で使はれた神殿部分がせり上がり、二階建て構造で演じられました。勿論、作曲者ヴェルディが二階建てと指定はしていたものの、場面転換がなくて、そのまませり上がるのは説得力があり、幕切れはまた徐々に降りて、神殿部だけとなり、虚しくアムネリスが死者の平安を祈つてゐました。

 これは、新國10周年記念の目玉だけあって、指揮、歌手も粒揃ひで「やれば、できるじゃん」って感じの優秀な舞臺でした。ラダメス役のマルコ・ベルティは腹の出たおっさんではありますが、透き通るやうな美聲テノールを聞かせ、祭司ランフィスはアルメニア出身の眼光鋭い長身のコアニアンが好演、アイーダ役のファンティーニは戀一筋にならざるを得ない奴隷を見事に演じ、タラソワのアムネリスは王女としての威厳があり、地位も名誉も財もあるのに、戀人だけはモノにできない儚さを演じ切り、堀内の血氣盛んなアモナズロ、低音が響き亘るもののやや貫禄不足な(細い)斉木の埃及國王も素敵でした。語り草になる舞臺とはかういふものなのでせう。再演演出の粟國の力、合唱指揮の三澤の力添へもあつたことでせう。

 畫像はロビーにあつた、第一幕の舞臺模型です。

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