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2008年3月10日 (月)

寝豚温泉

Yushoku 一説には弘法大師が、温泉で傷を癒す野豚(猪)を見て、人にもよい筈と名附けた云はれのある「寝豚温泉」。アルカリ性の温泉はぬるっとしてますが、まとわり附くことなくサラッと流れ、肌はすべすべ、芯から温まります。海遊び「能登の庄」は幾度も泊まつてゐますが、今回は初めて家族連れでしたので、奮發して露天風呂附の部屋に。と云ふかそこが空いたので、回してくれました。何時でも入ることのできる安心感、脱衣所と小さな湯船しかありませんので、内風呂か大浴場で身體を先に洗ふ必要はあります。昨年改装したばかりで檜の香りもよく、極樂極樂。その上、大好きなマッサージ器が置いてあるので、自動設定にして、疲れをほぐします。
 遠く七つ嶋を眺め、焚き込んだ香の匂ひも微かにして、女性陣は選んだ浴衣にはしゃぎ、靴下足袋履いて、疊敷きの廊下を歩くのも嬉しい。大浴場の出入り口でこのアルカリ水を飲んで一息附いて、食事処へ向かひます。 

Suizen 夕食、それに朝食も凝った料理が並び、炉端で一寸焼くのも心地よい。輪嶋塗の器も自然に澤山使はれ、氣持ちがいい。自分で焙り焼きをする夕食は、温めるだけにしてある榮螺(さざえ)、魚、能登牛等山海の珍味が並び、地酒も合ひ幾らでも食べられます。大根のいしる漬けも初めての味はひで氣に入りました。
 朝は河豚の醤油漬けを炭火で焙って戴きます。火に掛けた豆乳が食べる頃には豆腐となり、白く手前に畝つてゐるのが「すいぜん」と云ふ海藻から作るもので、黒くほんのり甘い胡麻たれを附けて食します。
 食事に加へて、仲居さんの笑顔がいい。こちらは却つて氣を遣はねばならない老舗旅館もありますが、肩の力を抜いて、心底ゆったり寛(くつろ)げました。また行きたい、さう思はせる強い磁氣が漲つてゐます。

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