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2008年3月25日 (火)

文語

 正字舊假名をもう一歩進めて、文語の良さを廣めやうと云ふ動きもあるやうです。時折、遊びで友人に「候文」で手紙を書きますが、過去の名文を書き寫し、聲に出してリズムを掴み、定型を學ぶのがよいのだとか。文語の苑と云ふ電子頁を主催してゐる愛甲次郎著 『世にも美しい文語入門』 海竜社 に其の美しさを傳へ、實踐的な方法が書かれてゐます。
 森鷗外の『獨逸日記』や『即興詩人』のやうな文語で書ければ、それに越したことはありませんが、漢文の素養もなく、似非古文の自分にはとても目標が高すぎて尻込みしてしまひます。

 初めて、文語が美しいと思つたのは谷崎潤一郎の『細雪』の中で、雪子のお見合ひ相手から失禮なお斷はりの手紙が候文で書かれてゐて、戰前はごく普通に使はれてゐたことを知り、吃驚するのと同時にいたく感心したのです。樋口一葉の『にごりえ』邊りから、書き寫してみませうかねえ。

世にも美しい文語入門Book世にも美しい文語入門


著者:愛甲 次郎

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