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2008年4月30日 (水)

花一重

 薩摩琵琶奏者、友吉鶴心とその門下生の研鑽會へ。入場無料故、表参道に在る青山銕仙會(てっせんかい)研修所に早めに行き並び、下駄箱に靴を入れ、下足札を握り、階段を上がりホールに這入ると能樂堂です。疊敷き段々に座布團が並べられ、その間の板張りを通路とする感じで、やや擂り鉢状のなつて舞臺が見易くなつてゐます。
 大正初期に作られた小琵琶を現代に蘇らせた「寫し」に因る合奏〈さくらさくら〉。11名の合奏は迫力があり、琵琶でもこんなに大きな音が出るものか驚きました。出だしが合はなくても、さして氣にしないのは、邦樂の良さなのでせう、それでも、なんとなく合つてゐました。
 その後、お弟子さんによる〈敦盛〉〈羽衣〉と續き、休憩を挟んで〈城山〉、トリに鶴心さんの語る〈城壁のハムレット〉でした。彈が巧くとも聲が通らなかったり、或ひは高音が苦しさうであつたり、全體の釣り合ひに不安を覺へたお弟子さんに比べると、さすが師匠は堂に入ったもので、出這入り、座る仕草も美しく、入場から音樂を奏でてゐる感じです。また、聲の使ひ方も強弱や抑揚が明らかに違ひ、師匠の貫禄を感じさせました。これには敬服しました。

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ポップオペラ

 藤澤ノリマサと云ふ人が「ポップ・オペラ」を提唱して、クラシックをポップスに編曲したものに日本語譯を附けて歌つてゐます。〈韃靼人の踊り〉に詩を附けたものが發賣される。朗々と歌ふところは基礎ができてる歌手だと思ふのだが、こんなに輕いノリでいいのだらうか。クラシック普及の傳道師と云ふのなら、それはそれで面白い。注目してみたいですね。
 「熱狂の日(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン)」音樂祭2008の企劃の中で、5月2日(金)正午より、銀座・丸の内仲通り(国際ビル前)で歌ふらしい。

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2008年4月29日 (火)

黄金週間

4月26日(土)から29日(祝)まで連休を戴いてをります。30日(水)より5月2日(金)までは暦通り通常營業致します。

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2008年4月25日 (金)

戸澤式アクリル管スピーカー

 戸澤さんが開發した「紙風船により消音器附 アクリル管スピーカー」の木部を漆塗りにして、特注で作らせてゐますが、なかなか巧く行きません。上下に向けてスピーカーを設置し、下向きの方はアクリル管の中に吊された紙風船で餘計な振動が除去されて、豐かな低音となります。また、上向きの方は天井に向けて上がる音を360度廣がるやうに圓錐部に反射させます。これを、塗り物にした爲厚みが出て、思ややうに支柱で支へられません。一部垂直に削る必要が出て來ました。これでは何言つてゐるか判りませんねえ。來年にはきつとお披露目できるでせうから、それまでお待ち下さい。

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2008年4月24日 (木)

BUNRAKU

 人形浄瑠璃「文樂」ではなく、ハリウッドでジョシュ・ハートネットやデミ・ムーアと並び、Gacktが出演する映畫《BUNRAKU》の撮影が開始されたとのこと。昨年の日本放送協會の大河ドラマ「風林火山」に於ける上杉謙信役が注目されたらしく、ガイ・モシェ監督自ら日本に來て口説いたのだとか。きっとコムピューターで圖形處理された動作であり得ない世界が繰り廣げられるのでせう。文樂の要素を取り入れると云ふ監督の言葉を信じて、公開を待つことにしませう。

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2008年4月23日 (水)

風俗

 「風俗」と云ふと「性風俗」のことかと思はれますが、お客さんに遊興や飲食等をさせる營業を指します。〈今朝〉もこの「風俗營業」として届け出てをり、私が管理者になりました。これがないと、お客さんに頼まれても、仲居がお酌することができません。

 ?と疑問に思はれるかも知れませんが、法律なので仕方ありません。その他、18歳未滿の雇用の禁止、入店禁止、深夜1時過ぎの營業禁止、猥褻行爲の禁止、宿泊の禁止、客引きの禁止だとか、色々制限があります。もしも、あなたがすき焼を食べるのに、藝者が呼びたいと云ふのなら、うちの店で藝者を呼びどんちゃん騒ぎもできますよ。昨日はその管理者講習があり、話し下手な警察の講話に我慢すること4時間。目出度く受講し終はりました。

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2008年4月22日 (火)

ブレーメン號擬き

Bremen1_2Bremen2 飛行船LZ127「ツェッペリン伯號」が世界一周した際に、獨逸の豪華客船「ブレーメン號」が大西洋を横斷処女航海で「ブルーリボン章」を獲得してゐます。

 うちの子供が校内の食堂で給食を食べる際、卓子番號とメムバーを書いたものを真ん中に置き、その土臺となるものを當番が毎回工夫してゐるやうです。前回は花畑のやうにしましたが、今回はメリーゴーランドにしたいと相談されましたが、とても無理だと却下する代はりに船、然も「豪華客船」が良いと推奨し、その製作を手傳ふと云ふより殆ど一人で仕上げてしまひました。勿論、設計圖なんてものはありません。適當に段ボールを芯にして、色畫用紙を切り貼りして作りましたから、ブレーメン號とは似ても似つかぬものになつてしまひました。飽くまで最初に意匠を得ただけです。艦橋の様子も判らず、左右に見張り臺のやうに突き出した以外は、窓もなしですっきりさせました。卓子番號は船首に置くやうにし、名前は煙に書くことに。

Bremen 自分が持つてゐる復刻版繪葉書を參考にしましたが、これには4本煙突で描いてありました。ところが、今朝調べたら、實際には2つしかありませんね。繪葉書裏には1910年と入つてをり、ポスター制作年から推測すると、第一次世界大戰を挾んで、同名船があつたのでせうか。4本煙突の方が力強さを感じる反面、「タイタニック」の印象が強いです。

畫像は愛機HMV194の上に廣がる海上の船です。

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2008年4月21日 (月)

紺碧の海

 大學1年の時なので、1982(昭和57)年か翌年であつたと思ひますが、オーケストラ部の同級生に早稲田實業のブラスバンド部出身者が居た爲、誘はれて夏の甲子園を目指す、東(ひがし)東京の豫選を應援に行つたことがあります。折りしも、荒木大輔が投手として活躍してゐた頃の神宮球場は早稲田の應援歌「紺碧の空~」の如くに晴れ渡り、快進撃を續け、地區大會で勝ち上がり、甲子園へ行つてゐます。

 「黒みを帯びた紺色」が「紺碧」の本來の意味だと思ひますが、飛行船のことで家頁を檢索してゐたら紺碧の海と云ふブログを發見。1930年代の豪華客船「ブレーメン」や「オイローパ」、ご自身の體驗された船旅、双発の河西飛行艇の話や飛行船に就いての記述が、思ひ附くまま書かれてゐます。私はかなりの飛行船關連書籍も蒐集してゐますが、生憎ときちんと讀んでゐません。以前、料理の再現をする際に當たりを附けて、その邊の記事だし抜き出した讀んだものばかりですが、この方はしっかり抜萃し乍ら翻譯文をブログに載せる位、立派です。久し振りに、ネット上で同好の士を捜せたことに大喜びしてメールして、こちらの資料をお送りしたところ、早速ブログに登場してました(笑)。

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2008年4月18日 (金)

佛蘭西ワイン

 本日は雨の中、「佛蘭西ワイン試飲商談會」へ。まだ輸入元が決まつてゐない醸造所、地方の輸入元、大手輸入元、色々混ざり、個性豐かな試飲會でした。ボルドー、ブルゴーニュは勿論、以外と今回元氣なのがロワールでした。ミュスカデのやうに酸味だけの輕いものから、樽貯藏のサンセール、アンジューのロゼに、カベルネ・フランのシノンやピノ・ノワール100%のサンセールだとか、さう云へば多彩な品揃へでしたねえ。

 そして、夏に向けて輕い白やシャムパーニュも鼻息が荒く、威勢が良すぎて、こちらは氣が引けます。和歌山の輸入元「西浦」のラングドック・ルーションのワインがよかったです。

 ヴァン・デュ・コムテ・トロザンの2006年産「タラニ」赤は、えっ、この値段でいいんですかと云ふ位お得感がありました。

 ヴァン・ド・ペイ・ドックの2005年産「ラ・クロワザード・リゼルバァ・カベルネ・シラー」は、地酒(ヴァン・ド・ペイ)らしい、輕やかさに適度な複雑味もあり、割と圓やかで飲み易いもの。

 ボルドーの2005年産「シャトー・ローデック・ルージュ・トラディション」は、ややメルローの比率が高いからか、滑らかな舌触りとふくよかさを兼ね備えたもの。2千圓以下としては立派。

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2008年4月17日 (木)

消防訓練

 本日、14時30分より、今朝ビル自衞消防訓練。防火管理者の統括として實施。

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2008年4月16日 (水)

取材

 本日は日中取材の爲、外出です。取材に行くのではなく、自分が蓄音機のことで取材を受けます。

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2008年4月15日 (火)

狼谷

Bauer 友人の代はりに新國へ。エッティンガー指揮、東フィルの歌劇《魔彈の射手》と云ふのに惹かれただけでなく、平戸間最前列と云ふとんでもない最高の席です。ほぼ真ん中なので、指揮者の頭が見え隠れし、的確な指示が手に取るやうに分かり、然も唸り聲や旋律を歌ふ聲まで聞こえて來ます。減り張りがあり、引き締まつた演奏は、期待に應へてくれただけでなく、大きな感動を呼びました。

 獨逸浪漫派の代表作として、獨逸では頻繁に取り上げられますが、日本ではさほど取り上げられません。森を畏怖する獨逸人の感覺が傳はらない譯ではない筈ですが、耳に心地よい有名なアリアの連續ではないのが氣に入られてゐないのでせう。

 森林官クーノーの娘と相思相愛の獵師マックスはこのところ不振に陥り射撃が當たりません。明日の射撃大會に勝たねばアガーテと結婚できず自暴自棄になつてゐるところ、獵師仲間のカスパールに唆され、狼谷へ行き、森の惡魔ザミエルが支配すると云ふ必ず當たる魔彈を手に入れます。鋳造された7つの彈の内、最後の1つはザミエルの意のままになると云ふもの。この第二幕の狼谷は超常現象を具現化する爲、演出の腕の見せ所です。子供騙しの亡靈や烏に蝙蝠、鬼火に嵐で終はらせるか、それとも意表を突く大人も納得させる舞臺にするかで随分と歌劇全體に對する印象も變はることでせう。實相寺さんなら、きっとウルトラマンの怪獸を出したことでせうが…。
 シュテークマンの演出は、終始暗い陰のある舞臺で、然も「森は生きてゐる」感じを全面に出してゐました。蛇腹のやうに接續された森の壁が波打つやうに自在に動き、家が奧に引き込まれたり、工夫の數々が生かされ、幻想的な感じが素晴らしいかつたです。また、序曲の前に幕内で隠者が不吉な夢の話をしたり、第三幕序奏で6つの彈を打つ場面を挿入したり、分かり易さに氣を遣つたつくりです。但し、これは蛇足として捉へる人も居るでせうから、嫌がる人も居るでせうが、私は好感を得ましたよ。

 主役マックス役アルフォンス・エーベルツの聲は抜きに出てでかく雄辯でしたし、アガーテ役エディト・ハッラーも品のあるお孃さんを熱演、そしてそれを支へるエンヒェン役のユリア・バウアーは聲は小さいものの脇役としての可愛らしい乙女が素敵で、カスパール役のビャーニ・トール・クリスティンソンは低音が會話でも響く魅惑の聲で魅了し、隠者役の妻屋秀和は會話はやや片假名ぽいものの、説得力のあるバスの歌が素晴らしかつたです。
 いい演奏の後は出待ちです。海外引越し公演では100人位がずらりと待ちますが、新國の日常公演故、20名程度の顔見知りが多く、指揮者も歌手も丁寧に對應して一緒に寫眞に収まったり、お話ししたり、サインしたり、非常に和やかな雰圍氣はこれまたグーでしたね。畫像は娘さん連れであつても輝きを失はないバウアーさんの魅惑的な笑顔です。

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2008年4月14日 (月)

ワイン王子

W 先週金曜日に開かれた東京木下商事さんの試飲會に、キンタ・ド・コットの次期當主、と云ふよりは雑誌で取り上げられた通り「ワイン王子」の名に相應しい好青年、ミゲール・シャムパリモーさんが來日して、直接ワインの説明をしてくれました。12世紀の葡萄牙建國以前からワイナリーを所有する大富豪のご子息ですが、葡萄牙訛りのハキハキした綺麗な英語で、こちらの質問にも丁寧に答へてくれました。
 頂いた名刺には薄く家紋が入り、とても分厚いもので、少しテカりのある水を彈くやうに工夫してある感じです。仕立てのいいスーツといい、品の良さが漂ひます。

 170種位、全輸入ワインが陳列され、ほぼ品種別に、輕いものから重いものへ、順繰りに試飲できました。通常は、國別或ひは醸造所別なのですが、同じ品種でも地域や醸造所の違ひが判りとてもよいものでした。只、數が多いと、どうしても個性的なものしか印象に殘らず、それが料理に合ふかはまた別の問題です。

 さて、ワイン王子のワイン、2006年産〈パス・デ・テイシェイロ〉は、「緑の葡萄酒(ヴィニョ・ヴェルデ)」と同じですが、發泡してゐないので敢へて名乘らず、酸味主體の爽やかな味はひ。葡萄牙で最初にスクリュー・キャップを使用したと云ふもの。現當主であるお父さんが、収穫された葡萄や混醸用にワインを賣るのではなく、自家醸造ワイン造りを中心となつて推進して來たのだとか。「スクリュー・キャップはどう思はれますか」と逆に質問された爲、《今朝》はお座敷が主の店で、店主である私は呼ばれない限りワインを空けませんから、仲居にはコルクより簡單だと好評ですよ、と答へるとニッコリ。

 そして、〈ロゼ〉もありましたが、強く主張しない優しい味はひは、相手を選ばず、和食に合ひさうな感じです。それを尋ねると、よくぞ訊いてくれましたと言はんばかりに頷いてゐました。

 2004年産〈コット・レッド〉は、地元品種から造られた赤ワインで、極めて中庸な釣り合ひの取れたものでした。適度な澁味は赤い肉料理全般に合ふことでせう。

 もう一種、特別な2001年産〈グランデ・エスコリア〉もデキャンタに移したものを試飲できました。最高の収穫年だけしか醸造しないもので、地元品種乍らボルドーの赤ワインのやうな風格を備へ、濃い色調で、花や動物のやうな野性的な香りの通り、力強いタンニン、と複雑な味はひが素敵で、餘韻も長いいいワインです。只、お値段が安くありませんので、すき焼に合つたとしてもどれだけのお客さんが飲んでくれるでせうか。難しいところです。
 葡萄牙はポートワインとヴィニョ・ヴェルデだけの印象が払拭された試飲會でした。

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2008年4月11日 (金)

センチュリーの危機

 大阪の知人が關係してゐる「大阪センチュリー交響樂團」が存續の危機に立たされてゐます。例の橋本知事が補助金廢止の意向を傳へて來たさうです。此処で、文化の火を絶やしてはならず、微力ながら「署名運動」にご協力できないかと思ひ、電子日誌に書かせていただきます。

 詳しくは下記電子頁をご覧の上、お手數ですが「署名用紙」をダウンロード並びに印刷の上、郵送またはファックスして戴けると有難いです。
 
   〒530-0003
   大阪市北区堂島2-1-5 サントリーアネックス1201
   河内厚郎事務所内
   大阪センチュリー交響楽団を応援する会
   FAX 06-6345-8272

大阪府文化振興財團(大阪センチュリー交響樂團)を
應援する會から皆さまへお願ひ

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2008年4月10日 (木)

營業

 今までワイン課に居た營業の方が見えて、醗酵調味料部へ移つたと云ふ御挨拶でした。統廢合を繰り返して大きくなつた會社だけに、釀造関連でも色々あり吃驚。ワイン、日本酒、味醂に焼酎は勿論のこと、製菓用洋酒、料理酒だけでなく、酒として飲めない鹽分を含んだ醗酵調味料も多く作られてゐました。我々、和牛を商賣としてゐるところは全く必要のないものですが、堅い肉を柔らかくするとか、臭みを消す爲に使つたりするものらしい。鎖店舗や大規模工場に卸すのが殆どだと云ふ。そして、消毒用の酒精(アルコール)もあり、用途に應じて様々作られてゐました。「おいしい」と萬人が感じる安い食材を作るのに、かう云ふ裏方さんが活躍してゐるのですね。勉強になりました。

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2008年4月 9日 (水)

映畫音樂

 今秋に維納國立歌劇場引っ越し公演があるですが、そのオケだけ、即ち維納フィルの演奏會もあります。もう夏にやつて來る巴里國立歌劇場の《トリスタン》を手配してしまつたし、小澤さんの指揮は好きぢゃないし、高いし端から行く氣はなかつたのですが、友人から知らせを受けて吃驚。
 
 2008年9月18日(木) 19:00開演 サントリーホール
 ヴェルディ: 歌劇《ジョヴァンナ・ダルコ(ジャンヌ・ダルク)》序曲
 ヴェルディ: 歌劇《シチリア嶋の夕べの祈り》からバレエ音楽〈四季〉
 ニーノ・ロータ: トロンボーン協奏曲
 (トロンボーン:イアン・バウスフィールド ウィーン・フィル首席奏者)
 ニーノ・ロータ: 映畫『山猫』の音樂から

 リッカルド・ムーティ指揮  維納フィル

 《シチリア》は80年代に、フィラデルフィアを率いて来日した際にも振つてゐたムーティのことだから、得意なのでせう。ですが、後半ニーノ・ロータ? 映畫音樂?
 ヴィスコンティ映畫のサントラ集持つてゐますので、場面を思ひ浮かべる甘い曲が多くて素敵ですから、作品として文句はありません。それをハリウッドボウルだとか、ボストン・ポップスぢゃなくて伊太利人指揮者ムーティが維納フィルで取り上げるってことが凄い。

 ベームの〈ツァラ〉冒頭や、カラヤンの〈美しき碧きドナウ〉が映畫「2001年宇宙の旅」に使はれたことはあつても、傳統ある歐州オケが演奏會で取り上げるのは違和感を通り越して、喝采したい位です。もしかして、維納フィルでも最近は滿席にできないなんてことはないでせうが、新しい顧客獲得の爲でせうか。

今回のアンコールは流れから行くと、映畫「ヴェニスに死す」から マーラーの〈アダージェット〉 であつてもおかしくないですね。どうせ日本でやるなら、クロサワ特輯とか、伊福部の〈ゴヂラ〉のテーマとか、維納フィルでどんな風に鳴るのか聽いてみたいもの。誰か関係者進言する人居ませんかね。

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2008年4月 8日 (火)

ワイン・トウキョウ

 雨風激しい中、WINE TOKYOへ。グローバル主催の業者向け試飲會ですが、かなりの出品。今回は入り口で試飲用グラスを300圓で購入して、各出店前へ。輸入元別に色々出てますが、凄い人でなかなかグラスに注いで貰へないだけでなく、吐器へ出せずに苦勞しました。

 珍しく獨逸の若い釀造家の箇所があり、質問し乍ら試飲。但し、押すな押すなの状況では、詳しい話も聞けず仕舞ひ。爽やかな酸味主體のトロッケン(辛口)が主流なのは勿論、〈シュペートブルグンダー〉の白ワイン造りもすっきりとして、案外筍にも合ひさうでした。それと、日本の醸造所が集まつたところでは、まだまだ訪ねたことのない藏のものを興味津々で味はひました。何処もすっきりし過ぎて雑味がなく、取り澄ました感じがよそ行きで、もう少し野性味が欲しいところ。

 また、ほんたうにホテル、レストラン、酒屋だけなのか疑問に思ふやうな真っ赤な顔して酔っぱらった人も多く困ります。店先にへばり附いて次々試飲されると他の人が注いで貰へません。詳しく尋ねるのはいいにしても、談笑して他の人が相手にされなかつたり… あんまり人數が多いと嫌な點ばかりが目に附きます。和食全般は〈甲州〉がいいと最近特に確信して來ましたが、しゃぶしゃぶには、すき焼には何が合ふのでせう。今暫く疑問を追ひ掛けます。

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2008年4月 7日 (月)

処分

 單に愛機の故障も問題だけでなく、駐車場の問題が噴出し、つひに手放すことにしました(涙)。

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2008年4月 4日 (金)

また見本市

 昨日は東京國際展示場で「グルメ&ダイニングスタイルショー」へ。店で使ふ磁器や漆器、その他和食器を見に行つたのですが、テーブル・コーディネイト用品が多く、うちが探してゐるものはなし。トークショウに丁度、白鵬が來てました。おっとりとした受け答へに、終始にこやかで感じいいもの。そのうち、顔見知りのワイン業者營業に捕まり、試飲。日本酒も數點出店してゐたり、新西蘭のマヌカ蜂蜜も出てました。

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2008年4月 3日 (木)

言問

Photo_2 櫻が滿開になる前に、掛け軸も取り替へ、初夏のものに。これは在原業平が夕暮れ時、物思ひに沈み、隅田川を渡る際、京都では見たことのない鳥を見て、船頭に尋ねると「都鳥(ユリカモメ)」だと云ふ。それなら、都鳥に尋ねてみよう。都と云ふ名が附くから、都に殘して來た戀人はどうしてるか知らないか、と云ふ古今和歌集の一首を繪にしたもの。

 名にし負はば いざこと問はむ都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと

ユリカモメ、隅田川、業平と身近な題材です。磯田秋長畫。

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2008年4月 2日 (水)

菜の花

 『汽笛一聲… 上氣嫌』の今回の主題は〈菜の花〉です。此処では正字舊假名遣ひで掲載致します。

 五月の初めまで、〈今朝〉のすぐ近く、中央區の濱離宮では鮮やかな黄色い絨毯のやうに華開いた「菜の花」が見られます。春を彩る菜の花は切り花としても綺麗ですが、古くは「菜種油」を採る爲に植ゑられたものでした。

 食用となつたのは第二次世界大戦後のことで、蕾(ツボミ)の膨らんだ頃合ひを見計らひ、茎の先だけを摘んで「菜の花漬け」として伏見桃山邊りから京都に出荷されたのが最初だと言はれてゐます。上品な黄色と形が好まれ、徐々に普及しました。
 關東では、千葉縣南部、冬も温暖な房総半嶋で切り花と養蜂用として冬に栽培されてゐたものを、戰後、食用「菜花(ナバナ)」として賣り出したところ好評を得て、野菜として定着したやうです。
 これは冬に咲く「寒咲花菜(カンザキハナナ)」と云ふ早生品種で、とう立ちが早く、茎は短く、花の間は詰まつてゐて、茎先20糎程を摘んで出荷してゐます。

 菜の花は、油菜(アブラナ)科油菜(アブラナ)屬の植物ですが、油料系植物として日本在来種と西洋油菜とがあり、近年は西洋種が多く栽培されてゐます。

 種子の含油量が40%もあることから、嘗ては、行燈など光源燃料として使はれました。精製された現在は、クセがなくあっさりしているところが氣に入られて、最も人氣の食用油として利用されてゐます。
 昔は心臓障害との關連が取り沙汰されたエルカ酸(別名エルシン酸)や、甲状腺障害を引き起こす含硫化合物が多く、食用に適さないと言はれましたが、品種改良が進み、食用油となつてゐます。

 「サラダ油」はドレッシングなどの原材料に使はれ、「白絞油(シラシメユ)」は油揚げの揚げ油として、天麩羅や炒め物に使はれてゐます。
 白絞油とサラダ油との違ひは精製度の違ひです。サラダ油は低温でも濁らないようにワックス分を除去するなど、さらに精製度を高め、熱に強く酸化し難い性質を持つてゐます。今では日本の代表的な植物油になつたにも拘はらず、原料は加奈陀や中國からの輸入に100%頼つてゐるのが現状です。

 使ひ古した菜種油は「油粕」として肥料になります。特にこの菜種の絞り粕は窒素を5%、五酸化リンを約2.5%含んでゐるばかりか、近年、バスの燃料など、石油に替はる新たな燃料として利用され、それ故、菜種油が高騰してゐます。

 菜の花が咲く頃に、春雨前線が停滞すると「菜種梅雨」と呼ばれることがあります。氣象廳がその時期を明確に定めてゐる譯ではありませんが、三月半ばから四月の初めに掛けて、ぐずついた天氣が續くことを指します。

 菜の花や 月は東に日は西に
 菜の花や 鯨もよらず 海暮ぬ

のやうに、与謝蕪村が菜の花を詠んだ句も幾つかあり、油の原料として古くから栽培もされて来ましたが、元来丈夫な植物で、川原や荒れた土地にも生え、春を彩る風景となっていました。

 菜の花畠に、入日薄れ
 見わたす山の端、霞ふかし
 春風そよふく、空を見れば
 夕月かかりて、におい淡し

と高野辰之の作詞、岡野貞一の作曲による唱歌《朧月夜(おぼろづきよ)》にも歌はれ、日本の代表的な田園風景としても、菜の花は私たちの心に刻まれてゐます。

 そんな菜の花を美味しく頂くには「お浸し」が一番でせうか。茹で過ぎに注意して、部位に分けて茹でると仕上がりがよくなります。
 沸騰した湯に鹽少々を入れ、茎、花先、葉の順に加へてひと混ぜし、すぐに氷水に取りませう。色も鮮やかなまま、流水に晒し、完全に冷ましてから、蕾を下に向けて絞ります。花の中の水も切れて、ポン酢でも掛けると、あっさり簡単に頂けます。
 他には、芥子和へ、お吸物だけでなく、スパゲッティに混ぜ合はせたり、モッツァレラチーズと一緒に頂いても美味しいものです。

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2008年4月 1日 (火)

上氣嫌

 昨日、ギリギリでコラム書き上げ、隔月『汽笛一聲… 上氣嫌』本日發行。元ベルランのお客さんには挨拶文、新しいパンフを入れて發送致します。

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