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2008年4月30日 (水)

花一重

 薩摩琵琶奏者、友吉鶴心とその門下生の研鑽會へ。入場無料故、表参道に在る青山銕仙會(てっせんかい)研修所に早めに行き並び、下駄箱に靴を入れ、下足札を握り、階段を上がりホールに這入ると能樂堂です。疊敷き段々に座布團が並べられ、その間の板張りを通路とする感じで、やや擂り鉢状のなつて舞臺が見易くなつてゐます。
 大正初期に作られた小琵琶を現代に蘇らせた「寫し」に因る合奏〈さくらさくら〉。11名の合奏は迫力があり、琵琶でもこんなに大きな音が出るものか驚きました。出だしが合はなくても、さして氣にしないのは、邦樂の良さなのでせう、それでも、なんとなく合つてゐました。
 その後、お弟子さんによる〈敦盛〉〈羽衣〉と續き、休憩を挟んで〈城山〉、トリに鶴心さんの語る〈城壁のハムレット〉でした。彈が巧くとも聲が通らなかったり、或ひは高音が苦しさうであつたり、全體の釣り合ひに不安を覺へたお弟子さんに比べると、さすが師匠は堂に入ったもので、出這入り、座る仕草も美しく、入場から音樂を奏でてゐる感じです。また、聲の使ひ方も強弱や抑揚が明らかに違ひ、師匠の貫禄を感じさせました。これには敬服しました。

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