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2008年5月30日 (金)

日本のワイン

 今日も試飲會。問屋さん主催の日本のワイン特輯、全22種と少なめ。勝沼醸造の平山さん、麻屋葡萄酒の雨宮さんの造り手のお話もあり、たいへん有意義な時間となりました。生食用の殘りはもう買はない、いい葡萄からワインを造ることを農家に宣言した平山さん。ひとつのワインを造るのにも、タンク毎に酵母を變へたり、兎に角新しい造り方に挑戰してゐる雨宮さん。孰れも、自分たちだけでなく、勝沼、引いては山梨、そして日本全體で日本のワインを盛り上げて行かうと云ふ氣概に滿ちてゐました。確かに20年前は「何これ」ばかりでしたが、10年位前から徐々に目を見張るものが増えて來た感じで、まだまだ日本のワイン醸造は途中なんだとのこと。同感です。特に氣になつたのは、

 勝沼醸造の2005 アルガーノ・モンテ
山梨縣産マスカット・ベリーAを樽熟成させたものが、ヨーグルトのやうな酸味が素敵。

 麻屋葡萄酒の 2005 ASAYA NOIR 甲斐ノワール樽貯藏
通常の個性的な香りは落ち着き、果物の香りが全面に出て、角の取れたまろやかな味はひが素敵。

 今度、勝沼へ行った時は是非、寄らせて貰はうと思ひます。因みに勝沼醸造さんはレストラン「風」を經營されてゐるところです。

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2008年5月29日 (木)

ブルゴーニュ

 毎日、ワイン會續きでお疲れです。母校校友會のワイン會に15年振りに參加しました。自分が相變はらず最年少で60代、70代の大先輩ばかりなのに、唯一專門家として擔ぎ出されてワインの味はひに就いて説明する嵌めに。

 ルイ・ジャドー社のワインばかり8種類。
 1.1997 ピュリニー・モンラッシェ
 2.1997 ミュルソー「ブラニー」
 どちらもさすがに、藏出しとは云へ草臥れてました。色合ひは美しい黄金色、蜂蜜や花梨のやうな香りはしますが、熟成感が強く、頂上を過ぎてしまつた感じ。それでも、まだ飲むに値する偉大な白ワイン。

 3.1996 サヴィニー・レ・ボーヌ ルージュ
 4.1996 アロース・コルトン プルミエ・クリュ「クロ・デ・シャピトル」
 5.1997 モレ・サン・ドニ
 美しく輝かしい煉瓦色に、赤い果實のジャムのやうな華やかな香りの中に、やや土臭さ、動物臭もあり、角の取れた酸味と熟成感の釣り合ひがよい赤ワイン。サヴィニーは飽くまでも輕やかで、コルトンはやや肩透かしを喰らった感じでも、男性的で、モレ・サン・ドニがこの日一番の飲み頃でした。兎に角華やかで口元に硝子杯を持つて來るだけで幸福になりました。

 6.1997 シャムボール・ミュジニー
 7.2000 クロ・ド・ヴージョ 自社畑もの
 8.2000 シャムベルタン・クロ・ド・ベース
 シャムボールは5.よりも、まだ堅く2乃至3年後にお逢ひしたかった赤ワイン。7.8.は年號が違ふとは云へ、偉大なワインです。香りの深み、味はひの厚み、餘韻、どれも申し分なく、一度に飲んでしまふのが勿體ない位。

 立食形式故、殆ど何も食べられず、吐器もないので、飲まされ、只酔ふだけのワイン會はキツかったです。それにしても、お年寄りのパワーの凄いこと、その後、2次會へ足を運ばれてゐましたが、私はもう限界でした。


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2008年5月28日 (水)

西班牙ワイン

 兎に角、矢鱈と試飲會ばかり。業務店や専門家向けなので、或る程度節度があり、酔っ拂ふ奴は居ないにしても、かうも數を重ねると、どうしても個性的なものばかりが印象に殘つてしまふので困ります。それが、全てすき焼に合ふならいいのでせうが…

 さて、昨日は西班牙大使館で行はれた試飲會。テムプラニーリョだけでなく、ガルナッチャを始めとする地元品種のワインが目白押し。今回はグラスワイン用にと云ふことで、價格も手頃なものが多く、リオハ、カタルーニャ、トロ、ナヴァーラ等各地のワインも揃ひ、なかなかの大賑はひ。赤ワインに關しては、以外と果實香よりも、香辛料や漢方藥のやうな香りが強く、太陽を燦々と浴びた個性的なものも。味はひは皆似た傾向にあり、若いものよりやや熟成してまろやな方が飲み易いものです。
 シェリーの仲間、甘口ペドロヒメネスはミネラル分も多く、干した果實の香りもあり、濃縮した甘味が、黒糖のやうでもあり、「葛切り」に合ひさうな感じで、一度、試してみたいものです。

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2008年5月27日 (火)

鎌倉三代記

 人形浄瑠璃、文樂5月公演、第一部を觀ました。《鎌倉三代記》と《増補大江山》です。
 豐臣贔屓の大阪人にとつて、大阪城落城は徳川嫌ひを増發したかも知れません。大阪冬の陣を鎌倉時代に移して、後藤又兵衛の活躍や敵味方に分かれてしまつた真田信之と幸村、家康との戰ひを描いてゐます。

 百姓の藤三が敵方の武將、佐々木高綱(真田幸村)に似てゐると北条時政(家康)の前に捕らわれて來ます。間者として捕らわれてゐる高綱の妻、篝火は自分の夫に相違ないと言ふが、藤三の妻、おくるが驅け附けその疑念は晴れます。紛らわしいので時政は藤三に入れ墨を入れて、區別するのでした〈入墨の段〉。
 時政の娘、時姫(千姫)は三浦之助(木村重成)を慕ひ、琵琶湖畔の三浦之助の實家で母親の看病をしてゐます。御姫様故、言葉遣ひから、慣れぬ家事仕事が笑ひ誘ひますが、既に形勢不利な敵方から娘を取り返すべく、時政は次々に迎へを寄こすのでした。
 戰場から、三浦之助が傷附き乍らも討ち死にする前に一目母親に逢はうと戻りますが、母は逢つてはくれません。時姫は一途な戀を、三浦之助は母を捨てて戰場へ赴く苦惱を語り、母は飽くまで氣丈にしてゐます。そこまで嫁としてオレを愛してくれるなら、父である時政を討てと三浦之助は時姫に迫ります。親子の縁より、夫婦の契りを優先して時政を討つと覺悟を決めると、佐々木高綱が井戸の抜け穴から現れ、それまでの顛末を語ります。
 おくると共に謀った爲、藤三として入れ墨を入れられたのは實は高綱本人であつたが、これにより誰からも咎められることなく戰場に戻ることができたと云ひ、三浦之助の母は時姫に手柄を立てさせる爲に、自ら姫の槍で自害し、各々死出の旅立ちに時姫と高綱は時政の陣へ、三浦之助は戰場へと向かふのでした。

 そして、《大江山酒呑童子》に加へられた一段から、《増補大江山》と名附けられた作品は、源頼光四天王のひとり渡邊綱が鬼女の片腕を切り落とした話を描いてゐます。近頃鬼が出ると云ふので、京都一条戻り橋で美しい女性、若菜に出遇ひます。物騒故、五条まで送って行かふと申し出るが、川に寫る異形からその後の優雅な舞にも誑かされることなく退治するのでした。前半の舞に對して、後半の立ち廻りも激しく、妖力に罹らない綱の勇猛さが光ります。

 無理難題の聯續にハラハラし、飽きの來ない物語が樂しめました。
 

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2008年5月26日 (月)

上氣嫌

 本日は來月號の今朝便り執筆の爲、ブログはお休みします。

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2008年5月23日 (金)

ドルーアン

Jd ブルゴーニュの酒商ジョゼフ・ドルーアンは好きな銘柄のひとつです。最近知ったのですが、1880(明治13)年創業と云ふのが弊社すき焼《今朝》と一緒なので、尚更親しみを覺へます。仲買を初めて初代、自社畑での栽培に力を入れた二代目、うち捨てられてゐた畑を買ひ増し、銘醸藏にした三代目、そして現在は四人の子供達が分擔して、ブルゴーニュの全原産地呼稱地域を賣買するのではなく、自然の聲を耳にして農藥を使はない農法で栽培、釀造してゐると云ひます。昨日は取締役輸出部長クリストフ・トーマス氏の講義がありました。二米を越える偉丈夫の佛蘭西人も珍しく、通譯附で8種類の試飲です。

 1.2006 シャブリ・ドメーヌ・ドルーアン
  久し振りにきちんとシャブリの味を見る。ステンレスタンクらしい、すっきりとした仕上がりで、檸檬や白い花の香り、酸味がしっかりとしてミネラル分も豐かな上、非常に輕快で飲み易い。

 2.2006 シャブリ・プルミエ・クリュ「セシェ」
  若々しく、1.と比べると上品で綺麗な仕上がり。明るい黄金色に、白桃、ミントの香りも清々しく、きりりと締まった酸味も自然で、餘韻も長く素敵。

 3.2006 ボーヌ・プルミエ・クリュ「クロ・デ・ムーシュ」ブラン
  やや黄色味が強く、レモングラス、蜂蜜のやうな香りがあり、骨骼のしっかりとした中に、上品な酸味があり、まろやかな味はひ。新樽は20%と少なめで、樽内で12~14箇月貯藏。1925から45年の間は、巴里のマキシム專賣であつたと云ふ。モンラッシェとコルトン・シャルルマーニュの間に位置する畑故か、兩方の個性が釣り合ひよく混ざってゐると云ふ。ドルーアン社の基幹とも云ふべきワインらしく、甲殻類やフォア・グラにも合ひさう。

 4. 2006 ブルゴーニュ〈ピノ・ノワール〉
  輝きのあるルビー色、新鮮な赤い果實を潰したやうな香り、酸味も程良く、輕く、食事全般に合ひさう。2~3年樽貯藏してゐると云ふ。

 5. 2006 ショレ・レ・ボーヌ
  これは一發で氣に入る。鮮やかな明るいルビー色、若い木苺やブラックベリーの香り、角が取れた上品さがあり、時を經ればもっと酸味も落ち着くでせうからまろやかさが増すでせう。聞けば、レストラン向けに人氣のある村名ワインださうです。

 6. 2006 ボーヌ・プルミエ・クリュ「クロ・デ・ムーシュ」ルージュ
  まだ若若過ぎるものの、仄かに獸臭や香辛料の香りや、熟した赤い果實の香りに燻したやうな香りもあり、將來が樂しみ。 一口口に入れると優しさが廣がる、複雑な味はひ。鹿肉や野鴨と飲んでみたい奥行きを感じさせます。時間と共にまろやかさが増すので、5年後から10年後に頂上を迎へることでせう。

 無農藥有機農法には懐疑的でしたが、かうして自然ばかりを賣りにしない、戰前からの從來やり方に回歸しただけと云ふ立場もよく、益々氣に入りました。

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2008年5月22日 (木)

黒と陰

 江川亂歩作、三嶋由起夫脚本、美輪明宏演出・美術・音樂・衣裳の芝居《黒蜥蜴》を觀る。2002(平成14)年に宅間伸との共演、三嶋由起夫作『近代能樂集』から《葵の上》と《卒塔婆小町》の感動が忘れられず、いつか見たいと思つてゐた舞臺です。「黒蜥蜴」と變換する筈が最初に出て來る文字は「黒と陰」。そんな言葉遊びも、亂歩や三嶋ならしてゐるのかも知れません。

 幾度再演してゐるか知りませんが、色褪せないどころか、却つて圓熟味が増して來るのは美輪の舞臺の良さです。その美輪が全てに氣を配つてゐる爲、豪華極まりなく、嘘のない舞臺が素敵です。もう相當なお婆さんの筈ですが、狡賢い女狐、女盗賊「黒蜥蜴」は嵌り役なのでせう、寸分の狂ひもなく、役そのものにしか見えません。三嶋らしい、もって回った美辭美麗が並び立てられた、ややもすると舌を噛みさうな科白も、流れる如く自然に發せられるのが素晴らしい。當たり前のやうに話します。作中のからくりは既に知つてゐることばかりですが、聲色を變たり、衣裳を變へる度に女優としての厚みが匂ひ立ち、只々凄いと唸るばかり。

 粗筋は寶石商から「埃及(エジプト)の星」と云ふダイヤモンドと娘を盗み出し、自分の蒐集品として飾ることを目論む黒蜥蜴と、それを阻止せんと立ちはだかる私立探偵明智小五郎との戰ひと心の葛藤を描いたもの。東京タワー、アジトへ向かふ船内、私設美術館内等舞臺とは思へないやうな凝った大道具も美しい。一見陳腐に見える東京タワーの展望室も、昇降機から出入りする客の雑沓を交へることで不自然さがなくなり、背景に繪も生き生きとして見えます。

 相手役の高嶋政宏、愛人雨宮役の木村彰吾も不自然さがない。高嶋兄は貫禄さへ感じさせ、孤獨な探偵家業の悲哀さと、夜会服の着こなしの良さが光り、無駄がありません。一方、美輪の子飼ひ、木村は(足が長くて舞臺映えする!)、若さ故の黒蜥蜴に對する反撥だとか、熱い思ひや憧れを語るにしても、もしかして現實世界でも美輪との密接な関係を仄めかすやうな熱の入れやうがこれまた素敵。

 惜しむらくは22列まで、すっきり聲が通らないこと。長科白はやや聞き取り辛かつたです。まあ、切符が手に入つただけでも奇跡と云はねばならぬ程、手に入れるのはたいへんでした。幕切れ後の挨拶は白いドレスの美輪を囲むやうに幾度も現れた面々は全て美輪の飾りものであり、美輪だけを引き立てる脇役でしかなく、その美輪はまるで觀音様のやうに見えて來る不思議。「オーラの泉」を見たからでもないのでせうが、その押し出しと云ひ、迫力と云ひ、和ませる不思議な力が漂つてゐました。恐るべし、美輪の力ってところでせうか。

 亂歩の原作も三嶋の戯曲も文庫本があります。

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2008年5月21日 (水)

菜食主義

 本日ランチに36名様、加奈陀人ご一行様のご豫約が入つてゐます。座敷の壁を外して、大廣間にしたり、朝からバタバタしてゐます。
 先方が選んでくださってゐる以上、できる限りのことはしてあげたいと思ふのですが、お一人菜食主義者がいらっしゃることが判明しました。和牛專門店に連れて來られるこの方も氣の毒ですが、こちらとしても精々鶏肉を焼いて、別皿にサラダと共にお出しするのが限界です。
 菜食主義と云つても實は様々で、牛豚羊は駄目でも、鶏や玉子は平氣、或ひは魚なら大丈夫と云ふ人から、全く野菜だけで、鰹の出汁も駄目と云ふ完璧な人までゐます。こんな人は逆に普段何を食べてゐるのだらうかと訝しく思ふ程です。印度人なら、多くの香辛料で菜食主義も可能かも知れませんが、我々日本人には想像できない世界です。はっきり申しまして、殆どこれは宗教に近いものなのでせうから、ご本人の願ひを可能な限り取り入れるのが飲食店の勤めだとは思ひますが、一人だけ別鍋で鶏を食べたいとか、言はれてしまふと、4~5人でひとつの鍋を囲むうちの店では受け入れられません。個別要求が餘り進んでしまふと、我が儘にしか感じませんが、何処まで相手できるかも店の力量故、惱まされます。

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2008年5月20日 (火)

夫婦の契り

 國立劇場文樂、五月公演《心中宵庚申》と《狐と笛吹き》を觀ました。のっけから、住太夫の語りで始まり、「上田村の段」を交替なしに勤める勞練振りは健在です。一度も寝ないで聽けました(爆)。やや、聲に衰えもあるかも知れませんが、登場人物を聲で演じ分ける力量は變はりありません。

 正式な夫婦であるにも拘はらず、養母は身代を譲る代はり、自分よりも器量よしのお千代が氣に入らず、養子息子、八百屋半兵衛の留守に離縁させて實家に送ってしまふ。旅の歸へり道、ご機嫌伺ひに千代の實家を訪ねると勝手に戻されたお千代が居ます。最初の夫は身持ちが惡く、2番目の夫には死に別れ、3度も戻ったとあつては世間體もあり、半兵衛に覺悟を尋ねた上、水杯をし門火を焚いて二度と戻るなと言ひ附け、無理にでもお千代を連れ歸へらせる、病に伏せる豪農、嶋田平右衛門。
 八百屋の主人、伊右衛門は信心熱心過ぎて、店は半兵衛に任せ切りだが、何かと仕切たがる姑。離縁した筈の嫁が親類宅に預けられてゐることに氣附き、鬼のやうな姑は是が非でも離縁するように迫ります。養子故、それに逆らふ譯にも行かず、さりとて、婿としては實家に返す譯にも行かず、一旦、お千代を呼び入れ、姑の前で離縁状を渡し、行き場の失った半兵衛は、涙乍らに最期の覺悟をお千代に傳へ、死出に旅立つのでした。
 折りしも、體内の蟲が人間の惡事を庚申の晩に天帝に告げ口する日に當たります。夜を徹して神佛を祀る爲、庚申參りの人出に紛れ、毛氈を敷き、辭世の句を殘し、お千代は5箇月になるお腹に居る子を不憫に思ひ、回向をし乍ら、二人して死ぬのでした。

 現在でも嫁姑の中は一筋繩では行かぬもの。それでも、正式に認められてゐるにも拘はらず、追い詰められて行く二人が哀れです。「八百屋の段」は嶋太夫の張りのある聲が切羽詰まって行く情景を語り、不条理な世界を考へさせてくれました。

 後半は昭和の作品《狐と笛吹》。恩返しに子狐が先妻に化けて世話をする内に戀心が芽生え、夫婦の肉體関係をもつと異界に住む二人共死んでしまふ定めに逆らひ切れない二人。四季の移り變はり、暗轉からスポット照明等、現代の技が生かされた演出ですが、どうも物語が弱いのか、感動を呼ぶ程ではありません。三味線を琴や二胡に持ち替へたり、人間國寶、鶴澤清治の技をもってしても、「今昔物語」の話は餘りに夢物語の感が歪めません。50年振りの再演なのだからこそ、平成版にして欲しかったと思ふのは、これまで數を見て來た所爲で目が肥えたからかも知れません。

 今週末は《鎌倉だ三代記》と《増補大江山》なので、そちらも樂しみにしてゐます。

 

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2008年5月19日 (月)

人間國寶

 大向高洲堂さんの「輪嶋漆藝秀作展」には箱瀬さんを始め、作家さんもお見えでした。榎さんの水紋や椿柄も健在、箱瀬さんのお弟子さんの比古太さんは女性らしい、きめ細かさがよく、意匠もぐっとよくなりました。
 重要無形文化財技術保持者、所謂「人間國寶」の小森邦衛さんも居らしてました。初めてお目に掛かるのに、一緒に來た人がつひ、「もう亡くなった方ですか」と本人を目の前に漏らしてしまひ、恥ずかしいやら、可笑しいやらで、一氣に和んだ雰圍氣になりました。それまでは、周りの人に傅かれ、神様扱ひされて、ご本人も窮屈であつたのでせう。細かい技術的な質問にも丁寧に答へて下さり、どうして、この値段になるのかと納得しました。
 沈金の技で掘ったものに金を入れずにそのまま作品にしたもの、底を竹で編んだお盆、茶托の年輪の秘密… 何げに話す内容が奥深く、説得力がありました。本物のだけがもつ輝き。凄い世界です。

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2008年5月16日 (金)

展示會

 本日から恵比寿ガーデンプレイス内、ガーデンホールに於いて、輪嶋塗の大向高洲堂さんの漆藝秀作展があります。榎木啓さん、箱瀬淳一さん、辻雅史さん、比古田三恵さん等漆藝作家さんのいらっしゃいます。ご興味のある方は是非、足をお運び下さい。
 百貨店ではなかなか、素手で触らせてもくれませんが、實際に手に持つと漆の温かみを感じます。幾度も削っては塗り重ね、工程を經てゐる爲、氣樂に買へる金額ではありませんが、100年は平氣で保つものです。沈金蒔繪の入らない日常使ひお椀を毎朝使つてゐます。さうすると朝から、心豐かな氣分になりますよ。

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2008年5月15日 (木)

マスカット

Tasting サッポロビールの造るワイン、「グランポレール」の釀造家セミナーへ行きました。8種を釀造責任者、工藤さんのお話しを聞き乍ら試飲し、その後サッポロさんの國産ワイン全種を改めて試飲です。

 1.2007 プティ・グランポレール 山梨甲州樽醗酵 辛口
 和食に合はせることに注目したもので、おとなしい香りに柔らかな酸味。新樽30%なので、力強さよりもまろやかさに特徴があります。

 2.2006 プティ・グランポレール 北海道ケルナー 辛口
 華やかな香りの獨逸交配品種。清々しいミント、柑橘系の香りと爽やかな酸味がいい。ケルナーは北海道の土地に合つてゐるのかも知れません。後で試飲した、グランポレール 北海道余市ケルナー登町収穫(やや甘口)になると、更に華やかさが増し、北海道ミュラー・トゥルガウよりも香りも厚みも大きく雄大な印象を受けました。更に グランポレール 北海道余市ケルナー遅摘み・芳醇になると、濃厚な葡萄本來の甘味とそれを支へる酸味の釣り合ひもよく、偉大なアウスレーゼの貫禄がありました。實にいいです♪

 3.2006 グランポレール キュヴェ・セレクション 白 辛口
 業務店向けに山梨の甲州と長野のシャルドネを混醸し、750mlとしたもの。工藤さん曰く、甲州の柔らかさとシャルドネがふくよかさを與へてゐると云ひますが、自分の印象はどちらも相殺されて、個性の少ないワインになつてゐました。確かにやや厚みも勝り、口當たりはいいのですが、賣り辛いですねえ。

 4.2007 グランポレール 岡山マサカット・オブ・アレキサンドリア 薫るブラン
 來月からの新商品。マスカットの香り成分リナロールを最も抽出する収穫時期と醸造方法に拘っただけあり、瑞々しいマスカットの香りに、白い花や柑橘系の香りが強く押し出て、僅かな甘味が心地より、非常に清涼感のある味はひ。爽やかさが群を抜いてゐて、素晴らしい。かういふの好きです。

 5.2005 プティ・グランポレール 長野メルロー・カベルネ
 サッポロさんが1975年から葡萄栽培を始めた畑。カベルネ・フランも10%入り、輕快なボルドータイプを目指したもの。ややタンニンが多いものの、日本の赤ワインにしては色も濃く、納得の味はひ。

 6.2004 ヤキマバレー メルロー
 米國ワシントン州の自社畑で生育した生葡萄を輸入して造ったもの。現地でワインにしても、醸造の一時しか見られない爲、どうしてもきめ細かな配慮ができず、葡萄のまま日本に持って來るのだとか。雨の少ない土地で育った所爲か、熟成した香りや滑らかな味はひと共に濃縮感もあり、ほどほどの出來。但し、輸入葡萄でワインを造る
と云ふことに引っ掛かる人も居るでせう。

 7.2005 グランポレール キュヴェ・セレクション 赤
 岡山と山梨のマスカット・ベリーA80%に、山梨の甲斐ノワール10%と山梨のヤマソーヴィニヨン10%で造られた業務店向け750ml。色鮮やかなベリーAに、甲斐ノワールの香辛料や野獣のやうな香り、ヤマソーヴィニヨンの野性味が加はつたもの。
 セミナーなので、その場で混醸を試すことに!マスカット・ベリーAと甲斐ノワールだけのグラスと、ヤマソーヴィニヨンだけのグラスを各々味はつた後、ヤマソーヴィニヨンを半量加えてみると、確かにワイルドな味はひになりました。日本で交配された葡萄だけで造った混醸ワインとして、或る程度認識されることでせう。混醸して、個性がお互ひの出ればいいのですが、ひょっとすると來年當たりにはもっと落ち着いて深みがでるかも知れません。まだ、未知數です。

 8.2006 グランポレール 岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア 薫るマール
 マスカットの香りをうまく抽出した白色滓取りブランデー。香りの華やかさに比べ、重厚感があります。食後にこれはいいかも知れません。好きな人は好きになる風合ひ。

 マスカットとケルナーの甘口は今回驚きました。どのワインも非常に綺麗な仕上がりです。安價なワインだと、綺麗過ぎて個性が感じられなくなり、もっと泥臭いものでもいいのではないか。ラベルも美しく、型録もお金が掛かつてゐるのが一目で判ります。中小には真似できない、大手國産ワイン醸造所としてできる取り組みを、どんどんして行って頂きたいものです。久々2時間座りぱなしの講義は有意義でした。

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2008年5月14日 (水)

論文

 日本には飛行船專門の勉強會、ブイヤント航空懇談會と云ふのがあり、年に一度機關誌を發行してゐます。今まではお客さんを呼んで、再現料理を提供してをりましたが、飛行船に就いて調べたことを、此処に發表しようと思ひ、今週は執筆活動。卒論以來の論文に四苦八苦してゐます。何処かの記事で讀んだうろ覺えを、資料を當たり確認する作業に手間を取られ、畫像讀み取りがうまく行かず知人に頼んだり、從業員に添削をお願ひしたり、周りの方の協力を仰がないと進みません。情けない。

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2008年5月13日 (火)

ベジャール

 東京バレヱ團の「モーリス・ベジャール追悼特別公演」を觀て來ました。オペラに比べると、やや若い女性の觀客が多い氣もしますが、中にはバレヱを習つてゐる、すらっとして姿勢のいい男の子も結構ゐました。立ち居振る舞ひの所爲か、彼らは目立ちます。

 ベジャールは言はずと知れた、モダンバレエの旗手として數々の新作を世に出した振り附け師であり、自ら20世紀バレヱ團を率いて世界中で公演してゐたことは記憶に新しい。初めて目にしたのはクロード・ルルーシュ監督作品、映畫「愛と哀しみのボレロ」でジョルジュ・ドンが真っ赤な圓卓で踊る姿でした。それ以降、氣にはしてゐても、結局實際の舞臺を觀るのは、亡くなつてからになつてしまひました。
 首藤康之の激しい回転や指先の動き、最近テレビで見掛ける上野水香の踊りの振り附けもやつてゐたのかも知れません。

 演目は〈希臘の踊り〉の他、ストラヴィンスキーの〈火の鳥〉と〈春の祭典〉。
波の音から、碧い背景に人々が波を現すところから始まる〈希臘の踊り〉は、民族音樂が常に行かされ、ギター伴奏が段々とアッチェルランドして速くなる曲に合はせて、激しい踊りになつたり、初めて目にするうちの子供も樂しめました。真横一文字に並んで、手足を曲げて上下したり、正面を向いた姿勢で首だけ横を向けて、同じ動きを繰り返すと、希臘彫刻のやうな均整のとれた若人が古代希臘の壺の柄のやうにも見えて來ます。
 綺麗に揃った演技に、難易度の高い囘轉技や躍動が素晴らしい。古典と違ひ、殆ど無地のタイツだけなので、
鍛え抜かれた男女の締まった肉體美が、健康的な古代希臘の壁畫ろ重なります。

 しなやかな肢體から繰り廣げられる統一感とソロの技。〈火の鳥〉は1987年の2月、、旅先のシュトゥットゥガルトとチューリヒで偶然連日で觀たことが忘れられません。不死鳥として蘇る火の鳥が男であつたり、赤い衣裳のチュチュの女性であつたり、全く違ふ演出と生演奏のバレヱの素晴らしさを感じたものです。日本では管絃樂團演奏ばかりで、滅多に本物のバレヱを觀る機會がありませんから、この公演に行きました。
 今回のベジャール版は組曲を元にして、戰ひの中で敗れた火の鳥が再び蘇ると云ふ解釋故、黒い戰闘服のやうな群衆の中に赤い男性火の鳥が目立ちます。旭日と共に、他の火の鳥から生命を分け與へられて復活し、二人が重なり飛ぶ様は、もう唸るしかありません。

 それに比べると〈春の祭典〉は映畫「ニジンスキー」の印象が強く、ストラヴィンスキーの洋琴練習に附いて來れず、怒つた作曲家が縱型洋琴の蓋を閉めて部屋を出て行くところや、舞臺稽古を重ねても、ニジンスキーの意圖することがなかなか踊り手に傳はらず、結局、世紀の大波亂の初演を迎へることになりました。あれは、よくできた映畫です。
こちらは原始宗教的なおどろおどろしさは全くなく、非常に洗練されて生け贄が捧げられる様子が變拍子の曲によく合ひ、全く不自然さがありません。これがテープではなく、生演奏の管絃樂團ならもっと刺戟的であつことでせうが、値段もそれに合はせて上がることでせうから痛し痒しです。子供の發表會と違ひ、きちんと揃ったプロの動きの美しいこと。さすがでした。

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2008年5月12日 (月)

ビストロH

 年に一度、學生時代の倶樂部同期會〈青響會〉を開いてゐますが、今年は淺草雷門に在るビストロ・アッシュへ。當時部長であつたこと、自分が飲食業なのでお店に明るいことからか、自然と自分が永年幹事を任されることになり、毎回違ふ店で、ランチタイムに會5千圓と決めてやつてゐます。すると、自然に知人の店で多少の無理を聞いて貰ふことになりますね。
 此処の店は17年前、アカデミー・デュ・ヴァンで一緒にワインを學んだHさんのお店。佛蘭西のビストロぽい氣さくな感じで、ワインと共にガヤガヤ頂くには丁度よい店です。當時絃樂器の指導に見えられてゐたN響の先生が引退されたことを聞き、お世話になつたこの先生をお招きし、子連れも含めて全員で14名。賑やかに思ひ出話を語り、大いに飲み食ひしました。
 フレッシュ・チーズのムースに新玉葱のソース、トリュフのフラン、グルンヌイユにホワイト・アスパラガス、櫻鯛と淺蜊のアラナージュ、牛フィレのソテー フォア・グラ添へ、デセール盛り合はせに珈琲とすっかりご馳走になりました。久し振りに家庭的な佛蘭西料理を堪能。ワインも持ち込ませて頂き、Hさん、ありがたう。

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2008年5月 9日 (金)

没後10年黒澤明特集

 戰後を代表する映畫監督と云へば、小津安二郎、溝口健二それに黒澤明に異論を唱へる人も居ないことでせう。《東京物語》、《雨月物語》、《七人の侍》は誰もが知つてる(筈)の名作です。丁度、黒澤明(1910-1998)没後十周年特輯として、日本放送協會衛星放送では全30作品を順繰り放映してゐます。

 黒澤監督の晩年の総天然色の繪はどうも好きになれませんが、白黒の娯樂に徹した脚本の妙やカメラ技法に凝った昔の作品は好きです。土砂降りの雨の中で戰ふ《七人の侍》、溝口の《雨月物語》とはまた違つた妖艶さを出した京マチ子の《羅生門》、今も變はらぬお役所仕事と志村喬のブランコの場面が忘れ難い《生きる》、身代金目的の子供誘拐を描いた《天國と地獄》等、はっきりと記憶に殘る映像ばかりですが、まだまだ見てゐないものも多いのも事實。自稱映畫好きとしては、もっと見るべき作品が數々あります。

 たまたま、処女作品《姿三四郎》を觀ました。この作品は1943(昭和18)年に初公開されたときは全長97分であつたものの、戰時下故、翌年鋏が入れられて80分の作品になつてしまつたと、戰後上映の際に加へられた説明文が入つてゐます。長い間失はれたと思はれフヰルムが、ソ連崩壊後、露西亞で發見され、それには一部カットされた部分が含まれてゐたと云ふものの、放送は一般的な短縮版でした。
 
 柔術家を志す姿三四郎(藤田進)が矢野正五郎(大河内傳次郎)に弟子入りし、他流試合で村井半助(志村喬)をなぎ倒し、檜垣源之助(月形龍之介)と荒野で果たし合ひをするまでを描いてゐます。こんな昔から志村喬は出演してたことに驚き、洋装の悪役、月形龍之介の無言の押し出し、轟夕起子(小夜)の日本髪(本物の地毛?)等、何故か目に附きました。
 人力車、和傘、下駄の鼻緒を仕草等、今は失はれた明治の生活が生き生きと描かれ、この人は「風」と「雨」の映畫監督だと思はせるものがあります。処女作から天候待ち等完璧な繪を望んだのかは知りませんが、荒い白黒畫面から傳はる情熱は現代の我々をも飽きさせません。さすがです。

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2008年5月 8日 (木)

フバイ

 東京文化の小ホールで提琴家、佐藤久成さんの獨奏會へ。以前、ベルランでも演奏して戴いたこともあり佐藤さんは、フルトヴェングラーの〈提琴奏鳴曲〉を彈いたり、埋もれた作曲家を紹介することに力を入れてゐるだけあつて、珍しい譜面を探して本邦初演。シューベルトの〈ロンド〉とグリークの〈提琴奏鳴曲〉を最初と最後にして、ヴィクトル・ヴルースの〈提琴奏鳴曲〉、フバイの〈チャルダッシュの情景〉から2曲。SP盤の型録にフバイの名を見たことはあるものの、洪牙利風な曲。

 何処にそんな力があるのかと思ふ程の力強い演奏。もう少し松脂を附けた方がいいのぢゃないかと思ふ位、音樂とは別に切っ先に摩擦音が響く獨特な出だし。練習を重ねたことが判る位、速度もよく、的確な技量と説得力のある響き。子供の洋琴發表會を先日聽いた後なので、專門家の力量の素晴らしさを實感。惜しむらくは、旋律を歌ひ方がやや足りない。歌ふべきところは、もっとゆったり速度を落として歌つてもよいのかも知れません。
 蘇演曲は後期浪漫派らしさに溢れ、垣根を越え、地元の旋律を一所懸命取り入れた秀作ではありますが、耳に心地よい旋律が殘る譯でもないので、廣がらなかつたのでせう。

 再演(アンコール)最初のチャイコフスキイの〈メロディ〉は憂鬱な感傷はなく、飽くまで元氣いっぱい生氣に溢れたもの。もう一曲の曲名は失念しましたが、疲れを知らず技巧をサラリと披露するところはさすがです。
 伴奏の干野宣大さんもよく指が動き、大きな音で提琴を支へてゐました。

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2008年5月 7日 (水)

忍野

Fuji

 富士山の湧き水で知られる忍野は現在觀光地かし過ぎて、人が大勢訪れる爲か、入場料を取るやうになりました。心許ない人も居るのでせう、落書きや維持管理の爲に必要なのも解る氣がします。
 連休後半、3日は雨、4日は朝から雨は上がるものの雲がすっきり取れず、夕方になり笠も外れ、忍野から雄姿を仰ぎ見られました。携帶でもこれだけ撮影できるのですね。

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2008年5月 2日 (金)

箱根

Hakone1 この間、箱根へ携帶蓄音機HMV102を持つて行きました。テレビ番組の収録の爲です。景色のいい箱根園の犬園 (ドッグランド)で、家族でピクニックをしてゐる映像を撮られました。それが撮影の都合で斜面でサンドウヰッチを食べる場面です。普通、平らな所だと思ふのですが…。ズルズルと敷物もバスケットもずれるだけでなく、幾度も角度を變へて撮るので我々素人はたいへんです。

 その上、少しでも陰るとレンズ交換または太陽の出待ちとなり、思ひ通りに行きません。飽くまで自然な感じを出す爲、音撮りをせず映像だけの時は、全く違ふ話題で笑顔を振りまき、子供を飽きさせない工夫をしなくてはなりません。半日ですっかり疲れ果ててしまひました。これはつくづく自分には向いてゐない仕事だと思ひました。

 放送豫定は6月6日(金)22時00分よりNHK教育テレビ《美の壺》です。 
 

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2008年5月 1日 (木)

タンテ

Tante 戰前の獨逸航空機として、また輸送機として活躍し「タンテ(小母さん)ユー」の通稱で親しまれたユンカース JU52が觀光用として未だに飛んでゐます。ルフトハンザのJunkers Ju-52 D-AQUI。3機のプロペラ・エンヂン、鈍く銀色に輝く波形のジュラルミン板、何かモサッとした感じが飛行艇ドルニエ・ドックスと並んで、とても好きです。人殺しの道具となつた戰闘機は苦手ですが、黎明期の飛行機には魅力ある機體も多いものですね。

 ミュンヘンの交通博物館の飾られてゐるものと、その昔ハムブルクの空を遊覧飛行してゐるのを偶然見たことがあります。博物館では乘り込んで見學できますが、地上では斜め上を向ひてゐます。飛行中は平行になるやうに設計されてゐるのでせう。併し、まだ實際に飛んだことはありません。昔のニュース映像でヒトラーやフルトヴェングラーも飛んでゐた氣がします。いつか乘つてみたい飛行機です。

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