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2008年6月12日 (木)

現代かなづかい

 敗戰の混亂期に、進駐軍に即されて1946(昭和21)年に内閣告示された、日本語表記の一種が現代にまで生き延びてゐます。まあ、私のやうに正字舊假名遣ひが好きな者にとつては、憎ッき金田一京助と並んで、一千年に亘る日本語の傳統を破壞された忌まわしい法律だとしか思へません。

 まづもつて、語源が判らない。濁音も「三日月」を「みかづき」、「融通」を「ゆうづう」、「鼻血」と「はなぢ」、「地震」をと「ぢしん」としなければ、意味が通じないなんて、屁理屈を捏ねてゐたら、同じやうに感じる人がゐました。

 荻野貞樹著 『旧かなづかひで書く日本語』 幻冬舎新書 には、未就學幼兒だらうと、きちんと教へればちゃんと讀めることだとか、舊假名の方が動詞の變化が外國人にも判り易いことや、由々しき事態の發端に就いて書かれてゐます。これを讀むと、我が意を得たりと云ふ感じで微笑が零れます。古典に親しめずして、文化の繼承はあり得ません。四苦八苦して歐州人が希臘古典やラテン語を學ぶ位ですから、せめて自分だけでも正字舊假名遣ひを遣ひ續けようと思ふのでした。

旧かなづかひで書く日本語 (幻冬舎新書 は 1-1)Book旧かなづかひで書く日本語 (幻冬舎新書 は 1-1)


著者:萩野 貞樹

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