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2008年6月26日 (木)

星合

Hosi 或るお座敷の額はずっと横山大觀の「富士山」でした。ずっと、20年以上一度も變へたことがないので、さすがに薄ぼんやりとした感じで華ぎがなくなり、思ひ切って取り替へです。豫算も餘りありませんので、江戸手拭ひを額に入れてみました。

 淺草の手拭ひ專門店ふじ屋を訪ね、後の季節毎の入れ替へも鑑み、幾つか購入しました。そして、今の季節に選んだものは「星合(ホシアハセ)」!七夕の星合はせと云ふ題の實にモダンな意匠ですが、何と江戸時代、喜多川歌麿のデザインと聞いて吃驚です。

 店に飾ると話すると、ご主人の川上千尋さん自ら、説明して下さいました。1784(天明4)年に、當時最も賣れた戯作者兼浮世絵師の山東京傳が洒落た「たなくひ合わせ」を開いてゐます。平たく云へば「手拭ひ展覧會」!身分、職業の貴賎を問はず、優れたオリヂナルを持ち寄り展示したさうです。繪師や戯作者、妓樓の樓主に花魁、そして大名迄が出品し、大層評判であつたとか。其れ迄は、繋ぎ模様の反物を切り賣りするだけの布地でしたが、それを最初から一枚一枚切り離し、斬新な意匠に現代人以上に驚いたことでせう。
 
 何とも素敵な意匠に脱帽です。

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