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2008年7月 9日 (水)

歌舞伎教室

 海外から知り合ひの學生さんが遊びに來た故、まだ見たことがないと聞き、歌舞伎鑑賞教室へ案内しました。1階席は高校生の團體で埋まり、2階はお年寄りか似たやうな外人連れが多いのですが、初心者ばかりでなく、きちんと「音羽屋」「成駒屋」と聲も掛かる爲、熱心な方も居たやうです。

 前半は澤村宗之助の案内で、舞臺装置の説明から義太夫、鳴り物、粗筋の解説があり、休憩後に《義經千本櫻》より〈河連法眼館の場〉のみ上演でした。ご存知の通り、元は人形淨瑠璃ですから、義太夫狂言故、上手二階部分に床が作られ、情景や心情は太夫が御簾の中で語ります。ところが、臺詞は役者が述べる爲、飽くまでも舞臺を盛り上げる一部な譯です。然も、これが情を感じさせると云ふより金切り聲を張り上げるばかりで、どうもしっくりと來ません。それに、人形ではなく、生身の人の演技もかえってもっさりとした感じに見えてしまひます。

 只、狐忠信(源九郎狐)が階段の途中から現れたり、欄干を渡ったり、渡り廊下から姿を消したり、大掛かりな仕掛けが樂しく、歌舞伎は歌舞伎と樂しめました。義經を夜陰に紛れて襲はうとした鎌倉方の惡僧は文樂では登場しませんが、歌舞伎では狐の靈力で翻弄して、櫻の木に登つて幕となりました。宙吊りにならないのは殘念でしたが…。

 いきなり見るよりも、一寸な解説が役立ち、然も短く、お手頃なのでお勸めです。

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