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2008年8月 6日 (水)

愛宕山

Kakusin3 先週の「しゃぶしゃぶの會」では、薩摩琵琶奏者、友吉鶴心さんに琵琶の解説の後、《愛宕山》を語つて戴きました。

 1634(寛永11年、芝増上寺參詣の歸途、愛宕下を通り掛かつた三代將軍、德川家光が山頂の見事な梅を仰ぎ見て、「誰か馬にて手折つて參れ」との命を下しました。併し、馬術の達人と雖も無茶な話です。猛者が途中で馬諸共真ッ逆様に落ちてしまふ中、唯一其れに應へたのが、四國丸亀藩、生駒讃岐守家臣、曲垣平九郎(マガキ ヘイクラウ)でした。

 誰もが怯み尻込みする中、一説に江戸時代は一八五段もあつたと云ふ階段を見事馬で驅け上り、梅(琵琶樂では櫻)を一折りして献上した爲、家光から「日本一の馬術名人」と讃へられ、その名は全國に轟きました。今日でも境内に「平九郎手折りの梅樹」が見られます。

 この物語は講談で有名ださうですが、琵琶樂の譜面が殘されてをらず、長らく忘れ去られてゐたところ、鶴心さんの師匠、鶴田錦史の實況録音開放テープを復元し、譜面に起こして、やっと演奏できる形となりました。

 蹄の音、馬の足踏み等描寫にも優れ、鶴心さん迫真の語りを堪能できました。

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