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2008年9月 9日 (火)

葡萄畑

 シュロス・プロシュヴィツ醸造所へは日本から直接メールで豫約を入れただけでなく、取引のある輸入元からも連絡を入れて戴いたので、役員自ら案内をしてくれました。勿論、日本から手土産を持つて行つたのは云ふまでもありません。最初に事務所に通され、旅の目的なんか聞かれるから、MotoGPの獨逸GPへ行った話をすると、全員が話に乘って來るので吃驚。誰でも知る内燃機關運動(モータースポーツ)であつたのですね、日本とは大違ひです。

 そして、(うちの家族には必要ありませんでしたが)醸造所の現況や、對日輸出に就いて詳しい説明があり、設備の見學、最近始めた宿泊所(ペンジオン)では次回お泊まり下さいと勸められ、今度始めるレストランの現場まで見せて戴いた後、母屋とも云ふべき18世紀に建てられ、現在修復中の城へ車で移動し、そして畑を案内してくれました。

 畑では丁度お晝時で農作業を終へた人々が解散するところでした。そこには何とご當主自ら農作業を指導してゐました。Dr. Georg Prinz zur Lippe、貴族ですからプリンツ・ツア・リッペと云ふ稱號が附いてゐます。直譯すると「唇王子」になつてしまひますが、葡萄酒醸造家に相應しい名前です。東西統一後、莫大な金額を拂つて畑に醸造所、それに城を一族で買ひ取つたと云ふのです。それで急に近頃名前が賣れて來た由來が判りました。荒廢した畑を直し、廢屋同然であつた醸造所を修理し、現在は城の修復と云ふやうに順繰りに直してゐる最中ですが、既にワインは評判を得て賣り切れ續出なのは素晴らしいことです。

 ご挨拶したら、お世辭でせうが私の獨逸語を褒めてくれた爲、20年前に働いてゐたと話すと「えっ、こんなに小さい頃から?」とぐっと手の平を膝まで落として云ふので泣き笑ひ。冗談でも背丈の低いのを氣にしてるのに、一本取られました。「今度、うちのレストランですき焼特集をやりませう」とのご提案も。和牛や白髪葱、白瀧が手に入らない場所では難しいなあと思ふ反面、面白さうだとにこやかに相鎚ちを打ちました。

 それから試飲所に戻り、地元のチーズを食べ乍ら10種以上のんびり晝食を兼ねて試飲です。乾いた空氣の中では何を戴いても美味しく、吐器に流すのは勿體なくて珍しく全部飲んでしまひました。かう云ふ時に嫌な顔しないで運轉してくれるかみさんにも感謝して、欲しいと云ふ自家製バルサミコ酢と甘口ワインを買ひました。

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