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2008年9月24日 (水)

十三夜

13ya_2 秋色手拭ひ、もう一部屋は「十三夜」。中秋の名月、十五夜は過ぎましたが、樋口一葉の小説『十三夜』の一場面を墨の濃淡で描いた風情のある淺草「ふじや」の作品です。壁が反射して線が入つてゐますが、落ち着いた色合ひです。

 夫の仕打ちに耐えかね離縁覺悟で家を飛び出した阿關(オセキ)。置いて來た子供が不憫だと父親に諭され、人力車で戻ることに。車夫は淡い戀心を秘めてゐた幼馴染みの録之助でした。添ひ遂げられなかった二人は十三夜の明るい月の下、夜道を歩き出すのでした…。

 不忍池の畔に在る黄楊櫛の「十三屋」や神田の串焼「十三屋」もクシ(九+四)から來てゐます。西洋では嫌はれる數ですが、奇數を尊ぶ我々には決して不吉な數ではありません。

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