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2008年9月 5日 (金)

シュール・リー

Surlie ロワール河河口附近のナント近郊産の白ワイン「ミュスカデ・エ・メーヌ シュール・リー」は、酸味だけの單調な味はひを補ふべく、醗酵後も澱の上(シュール・リー)に寝かせて味はひに深みを持たせ、春先再醗酵し始める前に瓶詰めにする方法を採用してゐます。それを80年代後半、まだ甘口ワイン主流の日本で〈甲州〉に應用し辛口仕立てで、世に問ふたのがメルシャンの現在の「勝沼甲州」です。

 勝沼地區全體の底上げを狙ひ、醸造技術を開放してゐるメルシャンですから、近隣の醸造所も真似をして切磋琢磨した結果、どの藏でも普通に行ふやうになつてゐます。その上、今では〈甲州〉シュール・リーと云へば、ルバイヤートと云はれる位丸藤葡萄酒さんのワインが有名になりました。
大手さんが必死に魅力を探るべく分析調査をしてると云ふ噂もある位、飲み應へもする、きりりとした酸味の辛口ワインです。現社長んとは、17年位前に知り合ひ、訪ねる度に單刀直入に感想を述べ、日本のワインのあり方を一緒に惱み、向上を願ひ、毎年の仕上がりを樂しみにしてゐます。

 我が家の定番として、お客さんが來た時だけでなく、勿論、すき焼「今朝」にも置いてゐます。前菜や新涼造り(冷たいしゃぶしゃぶ)にも負けない味はひ、案外、しゃぶしゃぶにも合ひますね。〈甲州〉は日本で唯一のワイン用葡萄品種ですが、まだまだ魅力に溢れ、可能性があります。

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