« 箱式 | トップページ | 當選 »

2008年10月22日 (水)

代打

 ローザンヌ歌劇場公演、歌劇《カルメン》主演のマリーナ・ドマシェンコが病氣故來日できず、代はりにベアトリス・ユリア=モンゾンが歌ひました。細く魅惑的な肢體を生かした堂々たる演技はやや單調な歌になりがちでも大いに盛り上げてくれました。東京文化會館のA席は平戸間下手横の二階の庇の下故、音が届き難い席でしたがよく觀えてよい席でした。

 序曲や間奏曲の間に闘牛士たちが控え室で闘牛の準備をする無言劇場面を挿入し、第四幕の闘牛士の入場場面を既にカルメンと同棲してゐるエスカミーリオの部屋にして、窓から手を振るアルノー・ベルナールの演出は面白かつたです。英雄としてのエスカミーリオと云ふより、もっと人間臭い男と女の場面になりました。

 但し、合唱は新國の方が斷然上手なのは、廣い舞臺に慣れてゐなかつたからかも知れません。魅惑的なカルメンに比べると、歌は上手なものの腹の出たドン・ホセとエスカミーリオは常々殘念です。うちの子供も「あんな奴に惚れるカルメンの氣持ちが解らない」と憤慨してゐました。

 また、第三幕の山の中の盗賊たちの棲家に、農家の娘ミカエラや闘牛士が簡單に來られるのも考へてみると不思議です。臺本上仕方ないのでせうが…

|

« 箱式 | トップページ | 當選 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/41030/24560041

この記事へのトラックバック一覧です: 代打:

» ビゼー「カルメン」 [オペラの夜]
<ローザンヌ歌劇場初来日公演> 2008年10月11日(土)15:00/フェスティバルホール 指揮/シリル・ディーデリッヒ ローザンヌ室内管弦楽団 ローザンヌ・オペラ合唱団 演出/アルノー・ベルナール 美術/アレッサンドロ・カメラ 照明/パトリック・メーウス 衣装/カルラ・リコッティ 振付/ジャンニ・サントゥッチ ルードラ・ベジャール・ダンサーズ・エコール・アトリエ カルメン/ベアトリス・ユリア・モンゾン ドン・ホセ/ルーペンス・ペリッツァーリ ミカエラ/ブリギッテ・フール エスカミーリョ/ミ... [続きを読む]

受信: 2008年10月30日 (木) 23時55分

« 箱式 | トップページ | 當選 »