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2008年11月 6日 (木)

墨彈き

 現在、服部時計店(現和光)本館が改修の爲、和光並木館の5階ホールで12日(水)まで、十四代今泉今右衛門展が開かれてゐます。
 昨年、ベルランのお客さんと有田を訪ねた際お世話になつた故、初日に表敬訪問。十四代ご本人ともお話でき、營業のお兄様より詳しい技法に就いても説明して戴き、じっくりと鑑賞できました。裸の王様にならないやう、色々なお客さんの話も聞かないといけないとか、仕事は違へと客商賣の方向は同じなのだと實感。

 「今朝さん花瓶でも如何ですか」と氣樂におっしゃってくれますが、まづは先立つものが…(瀧汗)。角度を變へる四季折々に使へるもの、季節毎に變へるもの、或ひは茶器、香合、帶留め、ぐい呑み、珈琲杯に至るまで様々なものがあり壮觀です。

 最初に墨で描いた線は焼き入れで消えてしまひ、白抜きになる獨特の「墨はじき」と云ふ技法は十三代が得意としたものですが、背景に階調(グラデーション)を附けることにより、奥行きや廣がりが加味され表現されてゐます。色繪鍋嶋傳統の呉須(酸化コバルト)の優しい青も綺麗ですが、墨色したものは白地に映え凛として引き立ちます。原材料は企業秘密とかで教へて戴けませんでしたが、貴重金屬の類らしいです。こんな器で食事ができたらどんなにか、素敵なことでせう。溜息漏らし乍らも、將來入手の目標として日々精進して行きたくなります。

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