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2008年12月 9日 (火)

22社

Asayashiin 珍しく新宿のハイアット・リージェンシー・ホテルで試飲會が催されました。山梨縣ワイン酒造協同組合主催により縣内醸造所22軒が堂々集まつたものです。メルシャン、サッポロ、サントリーのやうな大手企業は勿論のこと、小さな藏まで〈甲州〉種だけでも、シュール・リー、樽、甘口と色々ありますから、造り手の個性がはっきり判り樂しい會でした。赤は果實味たっぷりの〈マスカット・ベリーA〉や〈ブラック・クイーン〉のやうな日本の交配品種だけでなく、〈カベルネ・ソーヴィニヨン〉〈メルロー〉〈シラー〉なんてものも、結構タンニンの澁味や濃さの上に複雑味もあり、期待のもてるものも多數ありました。

 幾つか氣に入つたものだけアイウエオ順にご紹介。

 「麻屋葡萄酒」は雨宮さんにも會へ、自慢の2006年産〈シャルドネ〉が樽醗酵、樽貯藏のまろやかを秘めて美味。

 勝沼町ではなく、まだ足を伸ばしたことのない北杜市の「江井ヶ嶋酒造」。07年産シャルマン〈甲州〉シュール・リー 無濾過は、爽やかさが抜きに出てゐて、青林檎、パイナップルの香りが強く、酸味のしっかりした味はひ。

 篆刻のやうなラベルに凝ってる割に違ひが判り難い「勝沼醸造」の06年産〈甲州〉古傳樽熟は、樽醗酵後、シュール・リーにしたもので、厚みもあり、ぼってりした感じが素敵。

 一升瓶ワインの印象が強い「サドヤ」は20年前と何ら變はらぬ昔乍らの味はひが逆に新鮮。地元受けする筈の晩酌ワイン。

 勝沼葡萄郷驛から坂を下つた所に在るどでかい「シャトー勝沼」の06年産〈甲州〉晩秋仕込みがほんのりとした甘味が心地よい。

 初めて名前を聞いた「スズラン酒造」の07年産〈シェンブルガー〉は獨逸系品種らしい、交配品種なのでせうが知らなんだ。ライチのやうな香りもあり、優しい甘味としっかりとした酸味があり、氣樂に飲むタイプ。

 以前、綺麗に改装されてすぐ訪ねたことのある「蒼龍葡萄酒」の06年産プレミアム〈甲州〉は厚みが違ふと思ひきや、冷凍濃縮果汁を低温醗酵させたものだと云ふ。かう云ふのもありでせう。

 ロンゲの若い醸造家の居る「ダイヤモンド酒造」の07年産シャンテAひしやま〈甲州〉はなかなかの出來。

 「山梨マルスワイナリー」では顔を見るなり、こっそり微發泡のペティヤンを出してくれました。これがまた、泡立ちは細かくはないもののメチャ辛口で吃驚。

 「丸藤葡萄酒工業」のルバイヤートは一番古くから親しんでゐる爲、よく知つてゐる所爲もあり何かホッとします。07年産〈甲州〉シュール・リーはバランスが定評通り今回でも一番よく、06年産〈シャルドネ〉舊屋敷畑収穫は、自分が世話した頃に比べたら格段に美味しくなり、07年産〈マスカット・ベリーA〉樽貯藏は品種らしさがあるだけでなく適度な飲み應へもあり、05年産ドメーヌ・ルバイヤートは混醸ものでまだ若くて開いてをらず硬いのですが、將來性があります。

 「メルシャン勝沼ワイナリー」の07年〈甲州〉グリ・ド・グリは以前の野性味より、上品さがでて、飲み疲れせずに料理に合はせられる優れもの。矢張り、これは好みの第一等。

 「大和葡萄酒」は個性的な藏元がワインを注ぐ際、必ず硝子杯を受け取つて一杯づつ入れてゐました。普通は、お客さんが持つてゐる硝子杯に注ぐだけなのですがねえ。ワインもなかなかでした。

 木造の仕舞屋(シモタヤ)の母屋座敷が綺麗な「山梨ワイン」の07年産フォーシンズンス〈甲州〉は大人しい味はひ。

他にも素晴らしいワインが目白押しであつたことは云ふまでもありません。

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