天晴れ、高品位テレビ
高品位(ハイヴィジョン)テレビのお陰で綺麗な畫面に釘附けとなり、年末年始寝不足が祟り、調子惡いヒゲ親父でした。暴飲暴食もあるのですが、寝る間を惜しんで、テレビを見る大莫迦者でもあります。
そんな中、有線放送で久し振りに《銀河英雄傳説》が始まり、日曜日の四話毎に録り溜めて見てゐます。これはまだ畫像処理されてゐないので、決して綺麗ではありませんが、忘れてゐた幾つかの挿話や、壮大な物語を思ひ出し暫く目が離せません。プロイセン風な軍服、獨逸風な名前、全編を彩るクラシック音樂等、填ります。
それで4日の晩は明日から仕事だと思ひつつ、ふと衛星放送高品位番組を見ると、「夢の音樂堂 小澤征爾がいざなうオペラの世界」と云ふ中で、何とクライバー指揮、維納國立歌劇場の《薔薇の騎士》を放送してるぢゃありませんか。もう第一幕も終はりのところからでしたが、釘附けです。
1994年の録音ですが、畫像が綺麗な爲、細かい部分もよく見え、嗚呼、こんなであつたか、あんなであつたかと實際の舞臺は見てゐないのにあれこれ思ひ出します。提燈のやうなモハメドのターバン、優美な元帥夫人の寝間着だとか…。
「これはどんなオペラ?」と娘たちに訊かれても、素敵な大人の戀物語程度にしかまだ教へられません。何故何故攻撃で全幕教へるのに1時間位は掛かりますので、ズボン役を見附けて「ケルビーノと一緒だ」「あたしは《フィガロ》の方が好き」だとか、勝手に言ふのを聞き流し、ひとり悦に入つてゐました。
來日公演の時は、アバド&伯林フイルのマーラーの9番を選んだ爲、こっちは聽けませんでしたが、かうして映像と音が高品位で殘つてゐるのは嬉しい限りです。
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