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2009年3月10日 (火)

句會

 すきや連では「句會」をもたうとの話も上がり、真ッ先に私のところにも一緒にやらうと聲が掛かりました。どちらかと云ふと短歌の方が好きですが、まあ、素人で會食の傍ら樂しむ程度であれば、喜んで參加します。

 原田信男著 『食をうたう』 岩波書店 には、『萬葉集』から俵万智まで、詩歌に詠まれた「食」を集めてゐます。五七五若しくは三十一文字に作者の人生觀、時代も描き出されてゐるから不思議です。
 中でも秋元不死男(1901-1977)の

  へろへろとワンタンすするクリスマス

は氣になりました。冬の宗教行事が日本に根附いたとは云へ、「不死男の眼には、どう見てもクリスマスは富者の繁榮としか映らなかった。」と筆者が指摘する通りでせう。基督降誕祭だからと云つて、鶏を食べるでもなく、「貧しい庶民の東洋風儀禮食の象徴」をツルリと食べるでなく、へろへろと云ふ言葉で表された食感。

 或ひは高村光太郎の大正元(1911)年の「狂者の詩」に有る

  コカコオラ、THANK YOU VERY MUCH

の新鮮な驚き。
 おおらかに肉食賛美をした「万葉集」の歌、鮮やかな包丁の冴へ、日々の食卓を詠ったもの、手間暇掛けた料理等見落としたがちな日常からハレの日まで、色々選ばれ、實に樂しい讀みものとなつてゐます。

食をうたう―詩歌にみる人生の味わいBook食をうたう―詩歌にみる人生の味わい


著者:原田 信男

販売元:岩波書店
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受信: 2009年3月11日 (水) 13時13分

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