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2009年3月 9日 (月)

瘋癲

 〈瘋癲(フウテン)〉とは『大辭泉』に拠れば第一に「精神の状態が正常でないこと。また、その人。」、第二に「通常の社會生活からはみ出して、ぶらぶらと日を送っている人。」となつてゐますが、こんな難しい字を使はず普通、第二の意味に〈風天〉の文字を充ててゐます。
 この〈風天〉と聞いて、真ッ先に思ひ浮かべるのは山田洋次監督作品群「男はつらいよ」の主人公「車寅次郎」でせうか。

 27年間48作の印象は餘りに強く、また本人も「寅さん」のイメージを崩さないやうにした所爲か、一歩家を出れば、「寅さん」と認識されるか、藝名の渥美清としてか見られず、田所康雄(本名)は消え去るやうな生活をしたことでせう。併し、彼の趣味は俳句であり、その俳號が「風天」でした。

 先月のすきや連で知り合つた森英介さんの近著『風天 渥美清のうた』に彼のひょうひょうとした俳句が澤山出てをります。俳句の世界だけは、伸び伸びできたことでせう。句會で讀み上げる調子がとてもよかったとか、思ひ出話も多く、渥美清の別の一面が炙り出されてゐます。

風天―渥美清のうたBook風天―渥美清のうた


著者:森 英介

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