建築家
第20回日本ファンタジーノベル大賞を受賞作、中村弦著 『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』 新潮社を讀む。近頃はずっとアマゾンばかりでしたが、珍しく本屋で手に取り購入。
それが、一晩で讀んでしまつた。明治、大正、昭和の初めまで住む人が狂ふと噂される建築家、笠井泉二の物語。フィクションではあるが、その時代の人々が考へさうなことや、論評、發言、風俗等よく調べられてゐてまるでほんたうにあったことのやうに綴られてゐます。
註文主が口に出さない細かなところまで氣遣ひ、願ひとおりの建物に仕上げて行く笠井。天使像を掲げた建物に住む人は外へ出るのも嫌になる程、氣に入り、そこに居ることを望むと云ふ。一寸したミステリイでもあり、初夏に讀むに不足ない作品でした。
![]() | 天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語
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コメント
ご紹介の本、とても面白そうなので、早速アマゾンに注文しました。
投稿: 隈部 | 2009年5月26日 (火) 09時12分
きっと、ご滿足戴けるかと思ひます。周りからは惡い噂を立てられても、施主は希望が叶ひ大滿足してゐると云ふいい話です。
投稿: gramophon | 2009年5月26日 (火) 10時18分
早速読みました。
ブログにも書きましたが、大変面白かったです。
有難うございました。
投稿: 隈部 | 2009年5月30日 (土) 21時00分